透析患者の生命保険

うっかりしていた。

生命保険の見直しをし忘れていた。

いや、見直さなくてはならないと意識していなかった。

 

透析患者が入れる生命保険なんて・・・・・

 

若い頃に入った生命保険(農協の共済)が満期を迎えた。

子育てをしている間の補償は厚く、55歳過ぎたらお役ご免で、

58歳で満期を迎えるというような、そんな契約内容の生命保険だった。

 

子育て終われば、男という生き物としてはお役ご免で、

55歳になれば(当時55歳定年だった)、社会的にもお役ご免で、

58歳にもなれば、命の価値も無い。ってことだったんだなぁ。

満期100万円だから、100万円の価値しか無いってことか。

 

そんな生命保険に入っていた。

そんな遠い先のことは解らないから、55歳頃に見直せばいい、

くらいのことだったのだろう。

 

のど元過ぎて、

 

透析導入の入院に際して、

「入院特約でいくらかもらえるんじゃないのか?」

「そうね、聞いてみなくちゃね」

そんなお気楽な気分でいたのだが、それもつかの間、

重大な局面を迎えていることを知ることになる。

 

透析患者はもう、生命保険は新たに契約することが出来ないという。

現在の保険を払いきって満期を迎えて、それで一巻の終わりだという。

 

ええ?!

 

掛け捨てのガン保険(アフラック)にも若い頃のつきあいで入っていたので、

問い合わせてみると、契約できる保険が無いという。

 

しかし、知り合いはアドバイスしてくれる。

「障害1級ともなれば、生命保険的には死亡と同様の扱いになるはずだよ」

つまり、死亡保険金が出て、満期まで保険料を支払わずに保障が続く、と言うのだ。

 

そうなのか!

希望の光が見えた気がして、藁にもすがる思いで農協に問い合わせる。

「残念ながら、そのような特約が着いていませんでした」

期待もつかの間・・・・・・

 

為す術も無く・・・・・・

 

「透析患者でも入れる保険が出たら教えて」

その場をしのぎ、そうして生命保険のことは、また、のど元を過ぎていった。

 

のど元を過ぎてしまったものには、さほどのこだわりも執着もないのだが、

それでも生命保険のことだけは何故かいつも頭の片隅にあった。

子育て中の厚い補償が終わってしまっていたからだと思う。

 

だけど、テレビコマーシャルなどで、外資系やネット系の生命保険では、

持病のある人でも加入できます、なんて言ってるのに心を軽くしていた。

 

しかし、それから5年、何もコトは起こらず、農協から満期のお知らせがきた。

満期金の使い方云々を相談に外交の職員が訪ねてくる。

「結局、透析患者が加入できる生命保険は無いわけね?」

「はい、残念ながら」

 

慌てて動き出す。

ここ最近、無料でファイナンシャルプランナーが保険相談に乗ってくれるなんていう

どうにも胡散臭い営業手口が目に付くようになった。メールDMもたくさん届く。

 

クーポンまで付けている2つほどの窓口を選んでメールしてみる。

 

揃って、同じ答え。

「お客様のケースですとご相談をお引き受けできるのが難しいです」

ダメか・・・・。

 

しかし、クーポンの対象ではなくなってしまいますが、という前置きで

「ご体調にご不安があるお客様向けにご紹介させていただいている代理店がございます」

と営業の手口が変わる。

なんだ、そういうことか・・・・。

 

それ以上踏み込むことに躊躇している。

 

もう、どうせ生命保険は切れてしまったんだし、

何のための生命保険なのか、貯蓄と生命保険と障害者社会保障と、

これからの人生に必要なものは何なのか、

何をどういう方法で保障していかなくてならないのか、

いや、保障したいのか、

 

60歳定年退職を前に、併せて腰を据えて考えてみるか。

のど元過ぎて・・・にならないように。

 

 

 

“透析患者の生命保険” への6件の返信

  1. 人工透析でも入れる保険屋 より:

    はじめまして。
    人工透析と医療保険で検索しておりましたらたどり着きました。
    保険業界も進歩しておりまして、人工透析で治療中の方も加入できる医療保険・生命保険を扱っております。よろしければ、お問合せ下さい。
    私の妹も透析治療を受けており、何とかならないものかと、調べておりましたら、見つけました。
    勿論、人工透析専門の保険ではありませんが、告知内容を検討しましたところ、加入できるのでは思い、
    保険会社で確認しました。
    一定の条件がありますが、入院中や入院の予定がなければ加入できると確認しました。

    お問合せお待ちしております。

    ブログの趣旨と合わないようでしたら削除して下さい。
    以上、よろしくお願い申し上げます。

  2. 人工透析でも入れる保険屋さん、はじめまして。

    有用な情報をありがとうございます。
    私だけでなく、多くの透析患者さんもお聞きしたいだろうと思います。
    ぜひともさらに詳しくお教えください。

  3. 人工透析でも入れる保険屋 より:

    こやまん 様

    ご返信ありがとうございます。

    条件は次の通りです。

    現在、入院中や入院・手術を勧められている方は不可です。
    過去、5年以内にがんの治療・投薬を受けられた方も不可です。

    これ以外の方はご契約の可能性があります。
    他にもお尋ねする項目がありますが、お一人おひとり状況が異なりますので一概にすべてOKとは言えません。
    ご病気が有るのが前提の生命保険・医療保険ですのでハードルは低いです。その分、保険料が高く設定されています。
    84歳までご契約いただけ、89歳まで保障があります。
    保険料は5歳刻みの設定で、更新されます。

    保障内容は生命保険で最高900万円まで。
    医療保険では入院保障1日5千円、1万円。手術保障、先進医療保障が付いてます。
    他社の緩和型の医療保険は半額期間が1年間ですが、この保険は半年です。
    先進医療では白内障の多焦点レンズが最も多いので、お得だと思います。

    保険料は50歳男性の場合、100万円の生命保険では月額1,880円。医療保険1日5,000円では月額3,970円です。
    50歳女性では同様の保障内容で生命保険では月額1,100円、医療保険では月額3,290円です。
    いずれも54歳まで同額です。

    ご職業によってご契約できない場合があります。パートタイム・主婦・主夫・年金生活・資産生活の方はOKです。

    付帯サービスとして、24時間無料電話健康相談・人間ドック優待サービス、相続サポート優待等があります。

    経営母体は金融関係の大手有名企業です。

  4. 人工透析でも入れる保険屋さん、ご返事ありがとうございます。

    私も知り合いの保険代理店に、透析患者が入れる保険ができたら知らせて、と頼んではありますが、平成28年3月15日現在、連絡をもらえていません。

    貴方が教えてくださっている保険は、どの保険会社のなんという保険なのでしょうか?それを教えてくださるわけにはいきませんか?

  5. 人工透析でも入れる保険屋 より:

    こやまん 様

    私は保険代理店を営んでおります。
    お教えして、私以外のルートでご契約されるのは、私にとって愉快な事ではありません。

    aroma@fb3.so-net.ne.jp までご連絡下さい。

    ご連絡をお待ち申し上げております。

  6. 人工透析でも入れる保険屋さん、ご返事ありがとうございます。

    なるほど、そういうことだったのですね。
    了解しました。ありがとうございました。

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