愛の三原則

全国亭主関白協会からのメールが定期に届くのだが、

なぜだか、何年も目も通さないでいたのに、ふと読み出してしまった。

 

秋だからかな?

 

全国亭主関白協会(略して「全亭協」)から、

初段の認定証と会員証が届いたのは、2006年秋のことだった。

 

「妻の尻に上手に敷かれる」という考え方に目を引かれ、

面白半分で「関白検定」とやらを受けて入会した。

 

その頃は、

腎臓が悲鳴をあげてしまったが、減塩とダイエットにも慣れ、

腎機能の低下も落ち着き、ダイエット効果も出ていた頃だった。

 

まさか、透析に陥ってしまうとは思ってもいなかったが、

腎臓が悲鳴をあげてしまったことで暮らしにブレーキがかかり、

仕事に飛び回ることを第一義としたそれまでの暮らしに疑問が生じ、

だけど、暮らしを変える決断を下す勇気がなく、

いや、その頃は、それが”勇気”だという気づきもなかったような気がする。

 

 

そこへ、妻の尻に上手に敷かれるとか、愛の三原則(※)とか、

大まじめに(だと思うが^^;)唱えて、

協会まで作ってしまっていることに興味を覚えた。

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※愛の三原則

・ありがとうをためらわずに言おう

・ごめんなさいを恐れずに言おう

・愛してるを照れずに言おう

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妻の尻に上手に敷かれようとは考えていなかったが、

妻の手の平で飛び回っているくらいがちょうどいいのかもしれない、

と以前から思ってはいたことが、心の中に浮かび上がってきた。

 

だけど、しょせんは、面白半分、冗談半分の入会だったんだなぁ。

少しは考え方も暮らしも変わったような気がしたが、

根本は何も変わっちゃいなくて、

 

透析に陥って味わった絶望や、心臓バイパス手術で感じた命の危機で、

そこにぴったり寄り添ってくれる妻が、

世界で唯一最大最強の命綱だと思い知らされるまで、

言動も暮らしも変えられなかった。

 

そして、ここまでくると、それはもう”勇気”ではなく、”必然”だった。

三原則の「ありがとう」も「ごめんなさい」も、当然になった。

 

関白検定も2段に昇級した^^v

 

だけど、あれ?

 

愛の三原則には、「愛してる」を照れずに言おう、もある。

 

そりゃ、無理だ・・・・。

 

この先、何が引き金で「愛してる」が当然になるのだろうか。

 

秋の夜長に、もう少し考えてみることにする・・・・。

“愛の三原則” への4件の返信

  1. 全国亭主関白協会、興味深い会ですね! 私も入会して妻への感謝を積極的に表そうかな!? いやはや、病気になってから妻の偉大さに驚くことばかりです。

  2. >tokujokarubiさん、こんにちは。

    全亭協、愉快痛快です。
    「10秒のキス」と「思いでのクリスマスツリー」を読みました?
    胸がふさがれる思いがしますよ。

  3. 昨日、電車の中で読もうと思いましたが、数行読んだところで泣いてしまいそうになったので、帰ってから読みました。
    自分はダメな夫だと、再認識です。
    今更ですが、少しずつ変えていこうと思います!

  4. >tokujokarubiさん、こんにちは。

    腎臓が悲鳴をあげて、私たちは立ち止まる機会を得ました。

    そして、ここから再び歩き出すとき、誰とどこへ向かうか、ってことですよね。

    じっくり立ち止まって、ゆっくり歩き出しましょうよ。

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