おまえが大きくなった時

南こうせつのコンサートに豊橋まで出掛けた。

妻と。

 

妻とふたりだけでこうせつのコンサートにきたのは、

30年ぶりくらいかもしれない。

 

いや、初めてかな?

いつだって、友達か、子供たちか、誰か一緒だったかも。

 

開場前の会場の廻りには、

同じ年頃と思われる夫婦連れ(と思われる^^;)ばかりが目につく。

 

このそれぞれの夫婦には、

それぞれの夫婦が重ねてきた年月に、

数え切れないほど繰ってきた喜怒哀楽の頁の、

何頁かにこうせつの歌が流れているんだろうなぁ、

などと想像する。

 

私たち夫婦の人生にも、こうせつの歌はいつも流れていた。

 

青春の頃のこうせつ

♪ ふたりで歩いてきた道なのに なんてさみしい

♪ 古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ

 

一緒になった頃のこうせつ

♪ この静けさの中で 僕はギターを弾き歌うだろう

♪ いとしいおまえのために

 

子供が生まれた頃のこうせつ

♪ らら 夏の少女よ 強く抱きしめて

♪ おまえは僕のために うまれてきたような

 

子育ての頃のこうせつ

♪ おまえが大きくなったとき この手のひらに

♪ 愛する心が通いあうだろうか

 

子供たちが成長していく頃のこうせつ

♪ 待つ人のいるうちに すぐに帰ろう

♪ 子供の寝顔と話そう

 

そして、またふたりっきりのこうせつ

♪ 子供は僕を追い越していく そしていつかはまた君と僕

♪ う~愛をこめて

 

今日のコンサートは、

昔を振り返るのに充分すぎる曲目が並ぶ。

 

僕の胸でおやすみ、

こんな静かな夜、

夏の少女、

おまえが大きくなった時、

満点の星、

おもかげ色の空、

etc

 

そんな中で、今日の「おまえが大きくなった時」には、

新たな思いが加わった。

 

3人の子供の成長に、

泣いたり笑ったり怒ったりしながら、

「おまえがおおきくなった時」をこうせつと一緒に歌ってきた。

 

今また、こうせつと一緒に歌いながら、

だけど、歌に新たな思いが加わった。

 

すっかり成長した子供は、

いつの間にか子育てのステージを向かえている。

親となった子供たちが、今度は、自分の子供を育てていく。

どうか、豊かな心を持った子供を育てていって欲しい。

 

孫の成長を見守る頃

♪ おまえが大きくなったとき、そのすべてをささげて

♪ 新しい命に愛を育むだろうか

 

そんな思いが加わった。

 

妻とふたりだけだったせいか、

これまでの人生、これからの人生、

そんなことばかりに思いを巡らせて、

胸を熱くしたり、目頭熱くしたりしながら、

全曲一緒に歌ってしまいました。

 

♪ 部屋のあかり消しながら また会うその日まで

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