薬師寺は今日も雨…
2009年に心臓バイパス手術をした時、
奈良に住んでいた娘が薬師寺で、
健康長寿のお守りを買って来てくれた。
だから何だか薬師寺が好きだ。
2010年5月、
薬師寺で南こうせつのコンサートがあり、
妻と娘を誘った。
その日、朝からどしゃ降りの雨は、その勢いを緩めることなく、薬師寺の講堂前の特設会場は、降りしきる雨で視界も遮られるほど。
それでも、どしゃ降りの雨に向かってずぶ濡れの「満天の星」を歌い踊った。
あれから、6年の歳月が流れ、娘はもう奈良を離れ青森に嫁いでいったけど、
何だか奈良が気に入って、娘の居ない奈良も何度か訪れるようになった。
今日も妻とふたりで、あいにくの雨の中、御朱印をもらい、写経をしようと薬師寺を訪ね来た。
妻は、2度目の写経になるので、妻の後ろに付いて作法を真似ることにした。が、
静寂の写経場では、お喋りもはばかられ、
係の人が案内してくれるようなことを受付で言っていたが、誰も来そうにない。
さて、どうしましょ?
まぁ、気持ちを落ち着けましょう。と、
硯の墨をゆるゆると擦り始める。
墨を擦るなんていったいどれくらいぶりだろう。
硯に差してあるのは墨かな?水かな?
水差しが置いてあるから、水なのかな?
どれくらい擦ればいいかな?
余計なことを考えてる・・・・・。
その間、机に置かれているモノに目を通し、
なんとなく、何をどうすれば良いかの見当をつけて、
いざ、写経を開始する。
「摩訶般若波羅密多心経」
手本の上から写しているだけなのに、難しい・・・・・・。
なんといっても漢字が難しいので、間違わないようにまず漢字を確かめる。
筆を使い慣れないので、その運びがうまく出来ないのはもちろん、
墨の量の加減もままならず、画数の多い漢字は、ただ真っ黒に塗ったようになってしまい・・・・。
そういえば、小学生の頃、お習字教室に通い、
トメとかハネとかハライとか、そういうコトを習ったなぁなどと・・・・・・・。
なんとか上手く書こう、上手く書きたいと、必死な感じで書き進める内に、
上手く書けないことに慣れてきて^^;、上手く書こうなどと思わなくなり、
心を落ち着けてなぞりましょうという気持ちになってきて、
般若心経の意味も解らないのに、そのうち、なんだかありがたいような気持ちになってきて、
最後の行を写し終えて、名前を書いて写経終了となった。
すぐに席を立つのは惜しいような心持ちで、
それでも、写経したモノをお収めして写経場を後にした。
これが写経か、なるほどなぁと妙に感心する。
でも、そういえば、せっかくの雨なのに、
写経場からは、雨の音も情景も感じられなかったのを残念なように思いながら、
薬師如来にお参りする。
今日は、いつもより、薬師如来も日光菩薩も月光菩薩も近くに感じる。
こやまんさん、ご無沙汰しております。
先日は突然の悩み相談にコメントいただきありがとうございました。
私の住む滋賀からは、近く何度か行ったことはあるのですが、薬師寺はまだ伺ったことありませんが、良い所なんでしょうねえ
病気になってから、出掛けるのも怖くて近くをウロウロするくらいですが、暖かくなったら、行って見たいなあ
立ち止まって振り返ってゆっくり考えるには、最高の場所かもですね
滋賀も良い所あるので、お立ち寄り下さいね^^
ブラックさん、こんにちは。
奈良のお寺とか訪ねると、1300年の時が止まっているような気持ちになり、
そこに鎮座する仏像と向き合うと、1300年の時を見てきた目で見つめられるようで、
昨日今日や5年や10年の浮き沈みに泣いたり笑ったりしているコトのちっぽけさが、
ほんの少し、わかるような気がします。
わざわざ西の京の病院で透析を受けたこともあります。
ただ、これは奈良1300年の御利益は特に感じませんでしたが^^;
暖かくなってからで充分でしょう、ぜひお出かけください。
心休まる場所とか時間が見つかるといいですね。
また、滋賀のお勧め処も教えてください。
こんにちは^^
歴史は私はあまり詳しくないのですが、やはり景色でしょうか…
夏の夕暮れ、長浜市の道の駅「水鳥ステーション」だったかなぁ
その辺りから琵琶湖畔に沈んでゆく夕日はなんともきれいで、何度見ても
感動します。
あとは、桜の時期は全国どこもきれいなんですが、彦根城の「いろは松」と言う
所からライトアップされている桜も格別です。
桜の淡い色と、石垣のコントラストって言うのでしょうか…
良いなぁって思います。
なんか、あまりいい情報ではないですね(汗)
ブラックさん、こんにちは。
滋賀県情報、ありがとうございます。
滋賀・彦根城は井伊家のお城ですね。井伊家は浜松の出で、浜松は私の住む磐田のお隣です。
来年の大河ドラマは、その井伊家、井伊直虎のお話しです。
つながってきましたね^^
琵琶湖を囲む名勝も、定年退職したらゆっくり訪ねてみたいと思います。