胃カメラが怖くて、麻酔してやってくれる病院を探す。
病院のホームページを見て、胃カメラをやってくれる病院の説明を読む。
ところが、胃カメラについて詳しい説明をしてくれているところは少なく、
説明があっても、安定剤とか鎮静剤とか、いろいろな表現がされていて、
その違いがわからず、とにかく「麻酔」というキーワードを頼りに、
市内の病院のホームページを探す。
ところが、麻酔して胃カメラをするなんて、
どこの病院のホームページにも書いてはなく、
結局、透析病院で看護婦さんに聞いてみた。
すると看護婦さんも病院を探すホームページで検索して、
いくつかの病院の案内を印刷して持って来てくれた。
それらを見ると、検索のキーワードは「麻酔下胃内視鏡検査」に
なるようだった。覚えておこう。
そして覚悟を決めて、やっと胃カメラ受診当日のこと。
1階の内視鏡検査室に呼ばれる。
「はい、胃を綺麗にするお薬です。飲んでください」
ごく少量の液体の薬を一気に飲む。
「喉の麻酔をしますので、喉の所に5分ほど止めて置いてください」
ゼリー状の薬を渡され、なるべく喉の奥の方まで効くように上を向いてこらえる。
「こちらのベッドに横になってください」
胃カメラの機械がベッドの横に鎮座している、イヤだなぁ、怖いなぁ・・・。
先生が入ってくる。
「胃の動きを押さえる注射をします」
まだ麻酔はしないのかなぁ・・・・。
心臓の手術の時みたいに、麻酔の技師は居ないみたいだなぁ。
「ピロリ菌検査の血液を採ります」
「マウスピースをくわえてください」
ということは、鼻からじゃないんだな。
でも、麻酔はまだか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2階の病室のベッドで目が覚めた。
あれ?いつの間に寝ちゃったのか?
胃カメラは終わったってことなんだな。
ちょっと足元とか痺れている感じがする。
まったく記憶がない・・・・。
痛みもまったくない^^
内視鏡室に入ったのは7時30分頃で、今10時前ってことは、
2時間半ほど眠っていたってことなんだな。
いつの間に麻酔されたんだろう。
どうやって2階まで運ばれたんだろう。
そういえば、
「足をあげて、もっと高くあげて」って、
誰かに促されて階段を登ったような記憶がうっすらある。
担がれて歩いてきたのかな?
「目が覚めましたか?」
「はい、もう終わったんですか?」
「済みましたよ。動けるようでしたら先生から説明があります」
「はい、お願いします」
胃の中の何枚かの写真を見せながら、
とても綺麗ですね。
ここにポリープがありましたので執りました。
検査結果は一週間後くらいにもう一度来てください。
会計を済ませて帰途につく。
こんなに楽なら、年に1度くらいづつ受診してもいいな、
そんなことを思いながら帰った。
だが、このとき、このあとに、
ピロリ菌との闘いが待っているとは、想像もしていなかった。
(つづく)