心臓バイパス手術の手術痕(その1)

心臓冠動脈のバイパス手術(詳しくはこちら⇒)の手術痕が、
のど仏あたりからミゾオチあたりまで15cmくらいの長さで、
広いところは1.5cmくらいの幅で、ケロイド状態になっている。

手術後、どのくらいで、こんなにひどいことになったのか、
ちゃんと覚えていないのだが、
赤茶けたような傷跡の色でボコボコになってしまっている。

そこが、手術から6年も7年も経って、
(正確には、6年と4か月だが)ひどく傷み始めた。

全体ではない、傷跡の一か所の痛みが、
しだいに傷跡よりも広がった範囲に及んでいった。
赤みも帯びているようだ。

さすがに不安になり、
まずは、透析クリニックの看護婦さんに相談する。

「ちょっとここ、診てくれる?」
「なに?これね、痛い?赤くなってるね・・・」
「痛みの中心は触るだけで飛び上っちゃいそうだよ」
「いつから?どうしよう?」
「先週くらいから。触らなければ痛くはないけどね」
「とりあえず、擦れないようにガーゼ当てとくね」

二人三人と看護婦さんが寄って診てくれる。

「ケロイド体質だってわかってりゃ、それなりの措置ができたのにね」
って、そもそもひどいケロイド状態を気の毒がられたり・・・・。

そんなこと言ったって、
自分だってケロイドになるだなんて知らないし、
むしろ手術前に医療サイドからケアすべき事項なんじゃないの?

プールに行ったって、銭湯に行ったって、
誰もが二度見するよ。

その上、左腕を見れば、シャントで、これまたぼこぼこだし、
誰だってびっくりすると思うよ。

いや、危ない人なんじゃないかって思うかも。

まぁ、その話題はまた改めるとして、

翌朝、当ててもらったガーゼに血と膿のようなものがつく。

翌日の透析の時に、その報告をすると、
「心臓手術したところにまずは診てもらったほうがいいわね」

というわけで、先生に診てもらったうえで、
紹介状を書いてもらいましょう、という話になった。

いつものように先生が回診してくる。
「体調はどうですか?」いつも決まった質問だ。
「体調は変わりませんが、手術の傷痕が痛いです」
看護婦さんが補足してくれる。
「じゃぁ、市民病院に診てもらいましょう、紹介状を書いておきます」
「ありがとうございます?」

え?
先生、診ないの?患部診なくていいの?
いや、診てくださいよ・・・・・・。
胸はだけて待ってるのに・・・・・。

それに、どっちの病院のどこの科に紹介するの?

心臓を手術してくれたのは隣町のS病院の心臓血管外科だけど、
心臓を診てくれたのは市民病院の循環器科で、

手術してくれた病院は、手術だけが担当で、
その後の心臓のことは、あずかり知りません、というスタンスだった。

そうかといって、心臓を診てくれた市民病院の担当の先生は、
もうとっくに独立されてしまって市民病院にはいないし、

それに、循環器というより、皮膚科のような気もするし・・・。

まぁ、それでも、市民病院では、その後、
詰まってしまったバイパスの替りに、
ステント挿入の処置(詳しくはこちら⇒)をしてもらっているから、
どっちかといえば、市民病院の方が関係が深いのかなぁ。

ということで、
書いてもらった紹介状は、市民病院の循環器科宛てで、
いくつかの疑問を抱きながら、それでもいざ、市民病院へ。

つづく

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