「あと、1時間とちょっとね」
「え?もう終わりじゃないですか?」
「5時間だから、あと1時間よ」
「いや、4時間でお願いしたんですが・・・・・」
透析患者のブログです。2008年、50歳を過ぎて透析生活者となりました。透析になる前のジタバタした苦悩や、その後の透析を苦にしない(時々苦になりますが・・)暮らしや体験を綴った透析ブログです。心臓バイパス手術があったり、チベット体操でダイエットしたり、フォークソング・ライブしたり、トレッキングしたり、そんな内容です。では、どうぞ↓
人工透析
「調子いいようですね」
「はい、おかげさまで」
「食欲もあるみたいで」
「はい、たいていのものは美味しくいただいてます」
「ただ、ちょっと体重の増えがね」
「初めてなんですけど、私が補助させてもらいますので、いいですか?」
「はい、どうぞ」(って、イヤだとは言えないでしょ、ふつう)
初めて透析の針を刺すという看護婦さんの登場で、
いつもの看護婦さんが補助につくから、穿刺させてもらっていいか、という。
本当はまだ、透析しなくても良かったんだろうなぁ、とこの頃思う。
いや、透析当初から、そういう思いはあるのだけれど、
そんなこと思うのは、親身に診てくれているお医者さんに対して、
不遜きわまりない、甚だしく尊大なことであると、言い聞かせている。
だけど、透析歴5年、6年と経過するうち、
透析に慣れるとともに、透析のある暮らしの限界にも幾度かぶち当たる。
そんな時、透析じゃなかったらなぁ、と思う。
「5月17日(土)に臨時透析をお願いしたいのですが」
「個人からの予約は受け付けておりませんので・・・・」
「え?そうなんですか、ど、どうすれば良いですか?」
「現在、透析を受けられている病院に連絡してもらって下さい」
透析を始めて半年くらいの頃、それはそれは激しい便秘に襲われ、
看護婦さんを頼り○んこまみれの悪戦苦闘を強いられた。
もう二度とあんな目には遭いたくない。
だけど、透析をしている以上、水分を除去することは避けられず、
常に便秘と隣り合わせの境遇に居続けることになる。
どうして便秘になるのか。
どうしたら便秘にならずに済むのか。
「お布団から、シャント出しておいてね」
看護婦さんから指摘される。
透析が始まると、どういうわけかいつも寒気がして、
布団も夏でも胸まで掛けている。しかも一年中冬のパジャマを着て。
当然、シャント側の腕にも布団をかけている。
透析を始めてから半年くらいが経ったころ、
強烈な便秘に襲われた。
そういう経験は産まれてこの方、一度も無かったので、
まさかそんなふうになるとは想像もつかないわけで、
懲りた・・・。
いや、もっと懲りたのは看護婦さんだろうなぁ。
申し訳ない、面目ない、みっともない・・・・。
「どうしても出ないんです・・・・。」