同級生たちと前々から木曽駒ケ岳へのトレッキングを計画し、
期待と不安とが入り混じりつつ準備を重ねてきたが、
現地雨天候のため、断念!残念!
だけど、せっかく空けてあった日なので、
静岡の竜爪山(りゅうそうざん)へと計画を変更して出かけた。
穂積神社で↑
車2台を連ねて、いざ、竜爪山へ
こちらもあいにくの天候。
登山口の穂積神社へと茶畑をぐんぐん登るにつけ霧が立ち込める。
眺望は望めそうにないね。
と、トラブル・・・・・。
通行止め?
穂積神社はまだこの先だというのに・・・・・・。
でも、それもまた大勢なら笑いに変わる ^^
仕方なく引き返し、
途中の分かれ道をもう一方の道へ。
と、登山口らしき様相。
どうやら、こっちの道が正解だったようだ ^^;
駐車場には車があふれている(って、10台くらいだったかな)。
「ここ?」
「穂積神社はまだこの先なんだけど、通り抜けできませんって書いてある」
「じゃ、ここから行くしかないか」
そうすると、当初の予定の2倍は歩かなくちゃいけないことになる。
「穂積神社がゴールかな?」
「まぁ、行ってみた具合で」
さっそく登山靴に履き替え、トレッキング開始!
杉の樹林の中を登り始める。
一番体力のなさそうな私が先導役を務める^^;
沢なんかもあったりして、テンションがあがる。
なんでだろう。
水や水音はテンションがあがる、うれしくなる。
しかし、登りは続き、
ところによっては、木の根や岩肌に阻まれるような急な段々が続き、
「こういうのを胸突き八丁っていうんじゃないのか」
「胸突き八丁ってどういう意味だ?」
「胸が付きそうに急で・・・・・・八丁ってなんだいな」
途中、何組かに道を譲る。
ひとりで来ている人がけっこう多い感じで、
ぞろぞろと7人もで、もたもた登っている組は居なさそうだ。
だけど、熊は出るし、行方不明者は居るし、(って看板があった)
ひとりじゃまずいんじゃないの?
慣れた人には当たり前の登りなのかもしれないが、
ド素人の私には、登っても登ってもキリなく続く急峻な登りに思え、
もう顔を挙げる元気もなく、足元しか見ていない。
汗は滴る、メガネは曇る、膝は痛い、もうイヤだ、限界だ。
ちょっとでも坂が穏やかになれば、すぐに休憩。
休憩はたっぷりね。
しかし、霧雨状態で腰を下ろすことができずに立ったまま。
「座り込んだら、立てないぞ」
「それでも座りたい~」
携帯用の小さい軽い椅子を買おうと思う。
「まだかぁ」
「あともう少しだ」
「さっきからそればっかりだぞ」
「ほら、神社のあれよ」
「あれってなんだぁ?」
「がんばって、やればできる!」
「やればできる、か、暗示か?」
人数の多いことが救いで、バカを言い募って登り続ける。
「ぉお!神社のあれだ!」
「着いたぁ~」
まずは、当面のゴール:穂積神社に到着~^^v
なんと2時間もかかっている^^;
標準コースタイムは1時間10分とある。
リュックをおろし、腰もおろし、もう終わった気分。
「さぁ、ご飯ご飯!」
疲れはてているものの、おにぎりが美味しい。
おにぎりだ、お菓子だ、お芋だ、みかんだ、etc…
荷物を軽く、とか言っておきながら、出てくる出てくる^^;
隊長は珈琲を入れてくれるという。
なんという心遣いだ、ありがたい。
腹が満たされ、疲れも癒えると、いろいろと興味がわきだす。
霧が立ち込めて眺望は臨めなかったが、
ここはパワースポットとかで、何やら怪しげ・・・・。
登ってくる途中に、滝などもいくつかあったはずだが、
目をくれる余裕もなかった^^;
その分、ここで、行き交う他の登山者などと話をしたり、長々と腰を据える。
「さぁ、帰るか」
「本来の竜爪山(薬師岳・文殊岳)へは行かないのか?」
「さっきの人がこの先あと一時間、階段続きだって言ってたぞ」
「今日は、もう無理だな。今来た道を戻らなきゃいかんだぞ」
次には、この穂積神社を起点にして、竜爪山(薬師岳・文殊岳)を目指そう
ということにして、いざ、下山。
他の登山者の情報によれば、もう一本道があって(平山新道)、
そちらはぐっと歩きやすい道で、
それでも延々の下り道を膝を笑わせながら一時間半ほどかかったが、
岩や木の根に滑るような危険はなく降りてこられた。
帰り道、
平山温泉竜泉荘というひなびた温泉に浸かって疲れを癒し、
こういう日帰りトレッキングをいくつか経験して、
それから3000m級に臨もうと今後の展望を語った。
60歳定年退職後の楽しみのひとつになりそうだ。