11月も終わろうとしているが、快晴のポカポカ陽気なので、
ネットで探して見つけた手軽そうなトレッキングコースへ行ってみる。
家から登り口の駐車場までは車で70~80分。
NHKの朝ドラを見て、8時30分に出発。
湖西連峰の「大知波峠(標高340m)」
登り口となる「おちばの里親水公園」からの標準コースタイム55分。
ぐるっと周回するコースもあるようだが、更に90分位かかるとのことなので、
峠まで行ってみての調子によってはわからないが、まぁ戻ってくると思う……
なにせ、標準タイムの2倍以上はかかるのが常なので ^^;
公園駐車場に車を停め、支度を整える。
すでに車は5~6台あるが、みなトレッキング中かな?
駐車場すぐ東側に登り口がある。
案内板に従い向かって右側(豊橋道)へ向かって10:15スタート。
みかん畑の間を縫って進む。
季節がら、黄色く美味しそうみかんがたわわに実っている。
それなりの勾配があり、石がゴロゴロした歩きにくい道を進む。
ほどなく、分岐の案内。
右に行くと不動の滝があるらしいが、10分かかると記されている。
体力に自信が無いので帰りに余裕があったら見に行くとして、先を急ぐ。
ここからは、急勾配急登だ。
その上、岩がごつごつ、根っこがにょきにょきしていて、
ついつい足元ばかりを見て歩く。
それでもいろいろな登山記など読むと花だ植物だと彩があるので、
気を付けて周りを見回したら、赤い実、白い実、ありました。
名前も知らないので、ただあったというだけですが ^^;
道はさほどの変化なく、追い越していく人もなく、
すれ違ったのも同年輩の一組の夫婦だけ(夫婦だと思うが…)
相変わらずの急登が続き、休み休みなのに、一歩一歩が小さくなる。
と、なんだか少し明るい感じになってきて、
林道と合流した。
ここで11:05なので、ここまで50分。
峠まであと15分と案内に書かれているので、標準タイムはここまで40分。
スゴイ!わずか10分遅れじゃん!奇跡的だ ^^
案内に従って、林道の先の分岐を登山道へと進む。
ほどなく、炭焼き窯跡を右手に見る。
更に行くと、左下に「鍋割の水」という案内。
鍋割の水までは物凄い急坂を下りるようだし、
水音が聞こえるわけでもないので遠いかもしれず、
帰りに体力気力があったら行ってみることとして、見送る。
道の幅は人ひとり充分な広さなのだが、道の左側が崖になっていて、
ぼちぼち疲れが出てきて足も痛いしよろよろしたり……危ない危ない……
もう11:30を過ぎた。お腹が空いてきた……と、
先に明るい景色が見える。
おお!見事に視界が開けた!
あの先が峠か?
峠だ!
11:40 大地波峠に到着!
ここは、廃寺跡になっており、
古文書や伝説にもまったく伝えられていないのだが、遺構・遺物などから、
平安時代の山寺として貴重な文化財になっている。
と案内板に書かれている。
ともあれ、眺めの良い場所でおにぎりタイムとする。
風もなくぽかぽかと麗らかで、おにぎりもおいしい。
他に誰も居ないので、思わずうたた寝しそうになる。
平日の昼間、多くの人たちは額に汗して働いているんだろうなぁ。
こんな時間を過ごせてありがたい限りだなぁ。
それでも、同年輩だろうなぁ、2組3人の人が行き過ぎて行った。
小一時間のんびりして、腰をあげた。
元来た道を戻ることにする。
まずは、鍋割の水
急な道をちょっとだけ下ると、水の音がする。
なんと、埋め込まれたパイプから水が流れ出ている…。
謂れも何も解らないが、パイプが興ざめで……。
次は、不動の滝だ。
滝への回り道に、来るとき横切った山道を歩く。
ひょっとしてこの山道は、
出発点の公園から続いていて、大知波峠まで車で行けるってことか?
ほどなく、案内に従って山道から滝への下り道へと分岐する。
それがまた何とも急な下りで、
張り巡らされているロープを掴まないと、滑り落ちそうになる。
こっちから登って来なくて良かったなぁと思いながら必死に慎重に下る。
小さな祠があったので、思わず手を合わせる。
無事に帰れますように。
13:20 不動の滝に到着
それほどの水量ではないが、
水の流れ落ちるのを見ていると、なんとなくホッとする。
さぁ、帰ろう、あと少しだ。
途中、立派な石垣の跡が続く。それも3段4段と重なっている。
集落の後だろうか?
13:50 おちばの里親水公園に帰着。
標高わずか340mのトレッキングだったが、
けっこう登った感があって、峠の眺めが良くて、大変満足。
この公園から同じく1時間程度のところに、
「富士見岩」というこれまた眺めがよく、条件が整えば富士山も見えると
いうポイントがあるそうなので、次はそちらに行ってみよう。