同級生が逝く

同級生が、またひとり逝ってしまった。

 

2005年9月、腎臓がダメだって言われて、

タバコもお酒もやめて、必死に減塩してダイエットしていた頃、

血液がダメだって言われたって、

高校の同じクラスの友人が宴席で酒も飲まずに私に言った。

「がんばって生きようやお互い」

そんなことを言ったか言わなかったか忘れてしまったが、

同類相哀れむ的な感情を抱いていた。

 

それから、10年

毎年、同級生で行く旅行で顔を合わせ、

私が出るライブなどにご夫婦で顔を見せてくれたりしていた。

 

今年も、同級生の旅行を目前に控えて、

あれ?今年はまだ彼から返事が来てないことに気づき、

そういえば、自分の血液を保存しておいて、

それを輸血していくんだと言っていたが・・・・・と

普段そんなこと思わないのに、

「血液がなくなっちゃってたりはしないか・・・」

不吉な思いに駆られた。

 

週末に連絡してみようと思った翌日の朝、

訃報が舞い込んだ・・・・。

 

ダメだったのか・・・・・・。

 

もっと早く連絡すれば良かった・・・・・。

後悔ばかりが・・・・・。

 

 

このところ、毎年、同級生が欠けていく。

 

 

30歳の時、資格試験で一緒になった神戸の同級生が、

肝臓をダメにして、腎臓も悪くなりかけて、苦しんでいた。

 

神戸に様子を見に出かけた。

 

あかんねん、どないもならんわ

若さで突っ走ってきたからなぁ、つまづきもするさ

せやけど、あきらめたらあかんで

 

そんな話をした、その翌年、年賀状が来ず、

年があけてしばらくしてから、

「父は亡くなりました」

娘さんからのハガキが届いた・・・・・。

 

 

学生の頃、旅行先の北海道で知り合って、

年に一度、年賀状のやり取りしかしなくなっていた同級生。

 

年賀状の季節に、喪中のハガキが届いた。

「妻は亡くなりました」 と。

 

 

小学校の頃はほんとによく遊んだ近所の同級生〇〇君。

いつの間にか、年賀状だけのつきあいになってしまっていた。

 

別の同級生から電話が入った。

「〇〇君が死んじゃった・・・」

 

跳んでいって、〇〇君のお母さんにあいさつした。

「ご無沙汰をしてしまって・・・・・・」

「体、壊したって?大事にしてね」

「はい・・・・」

涙で、言葉が続かない・・・・。

 

 

59歳にはなったが、まだ60歳前、

次々と同級生が欠けていく歳じゃない。

 

だからか、ひとりひとりのショックが大きい。

 

遠く、近く、会わなくなってしまっている友達に、

会えるうちに、会えるとき、なんとしても会っておかないと、

ショックと後悔だけを残すことになる。

 

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