小冊子に紹介されて考えた

バイエル薬品という会社が、透析患者向けに発行している小冊子「うみ」、

その編集者から取材を受けて、それが掲載された。

 

同時にWeb版にも発信されている。( ↓ ここをクリック)

https://chojurin.jp/umi/gallery/21/gallery1.php
※2022/03/16時点でリンク先が移動しているのを確認しました。

発行者側の主旨は、

透析になっても、こんなに元気に生きている人が居ますよ、って、

透析患者へのそういうエールなんだなって思う。

 

見ていると、ほんとうにがんばっている人たちが紹介されている。

サラリーマンをしているのは、私くらいのもんじゃないのかな?

 

サラリーマンががんばっていないって訳じゃないけど、

私の場合、透析になってしまってから仕事に対する意欲が変わってしまった。

それまでのような燃えんばかりの闘志は姿を消してしまい、

極端に言えば、降りかかる火の粉を払うだけのような姿勢になってしまった。

 

会社に「置いてもらっている」というような状態だ・・・・・。

 

そんな私なんかじゃ、

みなさんへのエールにならないんじゃないかと心配しつつ、

聞かれるままに脈絡無く答えたことを、さすが上手に記事にしてくれてある。

 

好意的に記事に仕立ててくれてあることに感謝するばかりである。

 

自分のことを書いてくれた記事を読んで、考えた。

 

透析であることを別に隠してはいないが、取り立てて公言してもいないから、

私が透析患者ということを知らずに接してくれている人の方が多いのかもしれない。

 

だけど、もっと積極的に口にしようかな、と思った。

 

その中で、透析というのがどういうものであるのか、

もっと知ってもらえるように話をしようかな、と思った。

 

例えば、

透析治療が1日おきだということ、

1回の透析は4時間以上(私は5時間)かけるのだということ、

できるだけ頻繁に、しかも長時間にした方が望ましいのだということ、

腎臓は24時間働いてるわけで、透析はその替わりの役割なんだということ、

腎臓がダメになっちゃってるからオシッコも出ないということ、

腎臓がオシッコを作れなくなっちゃってるからっていうこと、

だから、摂取した水分や老廃物は全部体内に貯まっちゃうってこと、

その水分や老廃物を除去するのが透析の目的のひとつだってこと、

だけど、4時間で除去できる水分には限界があるってこと、

だから、水分摂取の制限をしなくちゃいけないってこと、

そして、透析治療を続けても腎臓は治らないということ、etc

 

私も透析前には何にも知らなかったのだから、

健康な人が透析のことを知らないのは当たり前なのだろうが、

私が透析患者だと知っている人でも、驚くような反応をしてくれる人が多い。

 

まだ、透析に通ってる?

回復に向かってるの?

オシッコがでないの!?

ぇえ~、1日おきに通うの?

5時間!そんなに悪いの?

 

私は勉強が足りないので、

医療専門家のように、医学的な根拠のある話やデータに基づく話は出来ないが、

透析治療を受ける中で経験した症状や思いを伝えることは出来ると思う。

 

このブログを始めたのも、そういうつもりで始めたのだが、

日常の暮らしの中でも、自分の透析のこと、もっと触れていこうと思った。

 

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