60歳定年退職を考える

60歳定年退職の日まで、あと一か月とちょっと。

とはいえ、有給休暇を使い切るべく、すでに出社はしていない。

あれあれ、
「俺は、有給休暇使い切れなかったなぁ」なんて、
自慢気に、批判気味に、憧憬模様に、言わないで、諸先輩方・・・。

「後に悪い事例を残さないようにと思ってね」なんて、
自嘲気味に、言い訳気味に、正当化しようと、・・・・。

 

あれあれ、
「継続雇用で65歳まで働いて社会貢献しろよ」なんて、
そんな正義っぽいこと言わないで、

「若い者に働く場を譲らないと社会が崩壊しちゃうよ」なんて、
言い訳は用意してたりして、・・・・・。

 

私の年齢では、厚生年金が支給されるのは62歳から。
基礎年金ときたら65歳からの支給となった今、
蓄えがなかったら65歳まで働かざるを得ないのが実情だ。が、

幸か不幸か、障害者年金は年齢を問わずに支給してもらえる。
わずかな額だけど、詰め詰めて暮らせば暮らせないこともないだろう。

 

だから、これを幸ととらえ、60歳定年で退職すると決めた。

 

だけど、
人それぞれの考え方・生き方でいいんじゃないの、と思いながら、
人と同じ船に乗らないで、人と違う歩みをしようとすることに、
もう決めたことなのに、ほんとうのことろ、自分が一番抵抗を感じている。

だからか、ことさらに、
人それぞれでいいんじゃないのと、
自分に言い聞かせるように口にする。

 

それもこれも、哀しいかな、
身についたサラリーマン根性なのかなぁ。

が、しかし、それもすでに終わろうとしている。

 

会社に行かなくてもよくなったら、
あーしてみよう、こーしてみよう、
あれもいいな、それもいいかも、こんなことだって可能だ、
タガが外れたように想像の世界は膨らむばかり。

 

いやいや、何言ってるんだ。
もう会社行かなくていいんだぞ、もう始めていいんだぞ。
いやいや、何言ってるんだ。
そんな場当たり的な衝動的なことでいいわけないじゃないか。
いやいや、何言ってるんだ。
それもこれも許された人生のゴールデンタイムに突入してるぞ。
いやいや、そんないい加減な生き方しちゃいかん。

ぐるぐるぐるぐる考えているうちに、
夜が明け日が暮れ、腹が減って飯を食い、眠くなって床に就く。

何を考えようがしようがしまいが、透析だけは欠かせないから、
それでも、月・水・金曜の午後3時を過ぎれば出かける心持になり、
態勢を整える(シャワーを浴びたり、ペンレス貼ったりね)。

 

今、透析だけが生活のリズムを作ってくれている。

 

そうだ、何をするにも体力だけは衰えさせないようにしなくちゃ、
とスポーツジムに顔を出した。

そうだ、本は欠かさず読みたいけど、本ばかりも買えないから、
子供たちが小さいころ通った図書館のカードを再発行してもらおう。

 

会社に行かなくてもよくなったら、と膨らんでいった夢は、
まだまだ夢の世界を駆け巡らせたまま、
目の前の一歩二歩をほんの少し前に出てみる。

 

所詮、これまでにやらないことはこれからもできないわけで、
時間がないとか忙しいとか、会社に行かなくてもいいとかいかんとか、
そういうこととは関係なく、
時間がたっぷりあっても、動き出せないものなのかなぁ、と
自嘲気味に思う、有給休暇消化し始めの昨日今日です。

“60歳定年退職を考える” への2件の返信

  1. こやまんさん、お久しぶりです^^
    有給消化されてるんですかぁ
    どんなお気持ちで仕事、透析…されてきたのかな
    お疲れ様です。

    しばらくは、何もしないのも良いのではないでしょうか^^

    私はまだ10年は頑張らないと(汗)
    そのころには年金もいつもらえるか(涙)
    でも、健康に不安を抱えながらでも、お仕事されてきたのには、
    健常者の方が定年を迎えれる何倍もの値打ちがあるものです。
    私も、こやまんさんのように仕事も、プライベートも充実した日を過ごしたい
    と思います。

  2. ブラックさん、しばらくです。

    ブラックさんの言うように、しばらくは何もしない、それがいいかなぁと思い始めています。

    だけど、何もしなくても、透析にだけは通わなくちゃいけない。
    透析が生活のリズムを作ってくれているなんて、なんとも皮肉なもんですね。
    会社に勤めているときには足かせでしかなかったのに・・・・。

    ブラックさんの頃には、65歳が定年になっているんでしょうね、きっと。
    透析とうまく折り合いつけて、透析を苦にしない暮らしを続けてくださいね。

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