トレッキングに行こう
って、そういう話で同級生たちが盛り上がった。
すると、同級生の中には、いろいろと役に立つ奴は居るもので、
やれ最初のプランだ、やれ装備の買い出しだ、と、
トントン拍子に話は進む。
山には憧れがあり、
高校生の時、何の予備知識も経験もなく、友人とふたりで仙丈ケ岳に登った。
本屋で山の地図を1枚(1/25,000だったかなぁ)買って、
登山部の友達にテント(当時、布製の重たい三角テントだった)を借りて、
途中、道に迷ったりして、まったく無謀な登山だったけど、
その頂上からの眺望と、馬の背を歩く爽快さは忘れがたく、
憧れは消えない。
その友人とは、その後、
またしても何の予備知識も装備もなく、千畳敷カールから乗越浄土へ。
その稜線からの眺望は、これまた忘れがたく、
憧れは消えない。
それから山へ行く機会もなく30年くらいが過ぎて、
だけど、あの眺望を妻に見せたいという思いが募り、
手軽だろうと思われる想い出の千畳敷カールへ出かけた。
しかし、
心臓の手術後間もなかったせいだろうか、心臓の鼓動が怪しい・・・・・。
やむなく稜線をあきらめて、お花畑を散策して帰ってきた。
(その時の様子は、こちらに詳しく書いてます。)
その千畳敷カールへ、駒ケ岳へも行こうって言っている。
迷わず手を挙げた。
ここで手を挙げないと、きっともう腰は上げられないと思った。
同級生たちが連れて行ってくれるなら、そんな心強いことはない。
もう一度、あの稜線からの眺望を見てみたい。
そして、もう一度行くことができれば、
きっと自信をもって妻を連れて行けるに違いない。
トレッキングに行こうって、同級生たちの流れに乗った。