防災・津波勉強会

磐田市の主催で、防災・津波の勉強会があるというので参加した。

個人で出かけても、
浜岡原子力発電所の防波壁は遠くから眺められるだけだが、
市の勉強会なら近くで見せてもらえるし、説明も聞ける。

20161129
30人弱の参加者で浜岡原発へ。

身分証明書を確認され、カメラ・携帯を預けて、
発電所側が用意したバスに乗り換えて、いざ、発電所内へ。
なかなか厳重なようだ。

バスで防波壁の端っこの上部へ連れて行ってくれる。
全長1.6km、高さが海抜22m、厚さ2mの防波壁は、
どれだけ頑丈でどれだけ安心か、説明をしてくれる。

さらに、福島の原発事故から想定される事故への対策、
水だの電気だのあれこれの備えをバスの中から見せながら説明してくれる。

さらには、原子力館(展示館)で、防波壁の模型を見ながら、
その材質・構造、etc いかに安心なものか説明してくれる。

ただ、残念ながら、その説明の評価をできる知識が自分になく、
説明を聞く限り、おそらく現在の知見で想定しうる限りの安全なものに
なっているのだろうと、善意の解釈をした。

が、

そうまでして原子力発電を続けなくちゃいけないのか。
私には、そちらの疑問が大きくて、どれほどの説明を聞いても、
原子力発電に賛成する気持ちにはならなかった。

やっぱり人間の手に負えないものを人間が使っちゃダメだと思う。

もちろん、備えは大事だから、抜かりなく備えなくちゃいけないと思う。

だから、我が家も家具を固定し、一週間分の飲食の備蓄をし、
避難用のリュックに避難品とヘルメットを備え、
原子力に賛成できないから太陽光発電を備え、
ついでに太陽熱温水器も備え、etc

備えと言えば、
透析のクリニックでも東日本大震災の後、いくつかの備えをした。

【スリッパの禁止】
それまでは、病室は土足厳禁で、ロッカールームでスリッパに履き替えて
いたのだが、非常時にスリッパでは危ないという判断で、土足厳禁を辞め、
踵のある靴で病室へ入ることになった。

【止血バンドの使用】
それまでは、ほとんどの人が自分の手で押さえて止血をしていたが、
その概ね10分ほどの間に何かあった場合対処ができないという判断で、
止血バンドで止血することになった。

【屋上に避難場所の設置】
新たに屋上に避難場所を作り、そこへの避難の訓練をした。

【ライフジャケットの備え】
すべてのベッドにライフジャケットを備えて、装着訓練をした。

しかし、時間の経過とともになし崩しになり、
やっぱりスリッパに履き替えている人、自分で止血をしてから帰る人が現れ、
屋上への行き方・ライフジャケットの付け方を知らない人が増え、
そういう状況が放置されている・・・・・・。

話がどこかへいってしまったが、
自分の中でも、東日本大震災の後の衝撃が薄れつつあることを思い直した。

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