「介護老人保健施設」というところから慰問ライブの依頼が来た。
ところが、介護老人保健施設というものがどういうものなのか知らない・・・・・。
一口に老人ホームって言っちゃったんじゃきっと何か支障がありそうだし・・・・。
それに「慰問」って何をすればいいのか?
ただいつものように自分の好きなフォークソングを歌うだけじゃ歓迎されないだろうし・・・。
フォークソングを懐かしがってくれる年代の人たちじゃなさそうだし・・・・。
どの程度の反応を示してくれる人たちなのかもわからないし・・・・・・。
考えれば考えるほど、怖くなってきて断りたくなってくる・・・・
その上、平日の午前中のご希望で、都合のつくメンバーが3人しかいない・・・。
が、せっかくのご依頼なので意を強くして出かけることにした。
「童謡なんかがいいんじゃないか?」
「ふるさととか赤とんぼとかかあさんのうたとか?」
「ぜったいいいと思うわ、泣いちゃいそう」
「幸せなら手をたたこうなんか参加型だし、どうだ?」
「青い山脈くらいなら懐かしがってくれるかしら?」
あれやこれや思い悩んで、
1時間の中でできそうな歌を10曲ほど用意して出かけた。
こういう類の施設には、幸か不幸か入ったことがなく、興味津々。
おそらく施設の人たちだって我々に興味津々。
広いロビーのようなところのあちこちで、
お茶している人たち、
ひとりで黙って座っている人、
壁際のベッドでマッサージを受けている人、
歩行訓練中と思われる人、
etc
その注目を集めながら、
ロビーの1/3ほどのスペースを指示されて準備をすすめる。
「さぁ、みなさん、今日はフォークソングのみなさんが来てくれました」
「みなさん、こんにちは~!」
「・・・・・・・・」
やっぱり反応が薄い。
こいつら何者だ?って顔してこっちを見てる。
だけど、そんなことにめげている場合じゃない、もうライブは始まったのだ。
どこの馬の骨か自己紹介を済ませ、まずは一曲目「ふるさと」。
すると、おばあちゃんたちが反応し始めてくれる。
ハモニカの音色なんかも郷愁を誘うのかもしれない。
職員さんも盛り上げてくれて反応はどんどん良くなっていき、
幸せなら手をたたこうあたりでは、みんな手をたたき、足をならし、
赤とんぼを皆で合唱し ^^
終わってからの職員さんのお話では、みなさん喜んでいただけたとか。
それがたとえお世辞でもホッと胸をなでおろし、
「慰問」というはじめての経験は、自分たちも楽しく終えることができた。
それにしてもこういう施設は、いずれ他人事じゃないわけで、
気になったのは、おじいちゃんたちの反応が総じて薄いということ。
おばあちゃんたちは喜びを外に表し笑顔で応じてくれるのに、
おじいちゃんたちはどこか他人事のような態度から抜け出せないようだ。
男というものの習性みたいなものかなぁと思った。
それも、いずれ他人事じゃないか・・・・・。
こやまんさん
この間はChinaさんの還暦ライブお疲れ様でした。
慰問ライブされたんですね。
私たちもしのちゃんとのママバンドで6年間やりました。
なるべく演歌や唱歌などを選んで演奏しましたが
普段は寝たきりのおじいちゃんが反応して下さったり
おばあちゃんが少しおめかしをして参加して頂いたり
とても楽しかったです。こんなマチュアの我々でも
少しばかりの『非日常』が提供できるのかと。
こやまんさんの記事を読んで懐かしく思い出しました。
らいと♪ハーモニー のび太さん、こんにちは。
Chinaの還暦ライブでは、長時間おつきあいくださり、
本当にありがとうございました。
慰問の件ですが、
そうですか、6年もご経験されているのですか、大先輩ですね。
少しだけでも、何かの、誰かの、役に立つことができているとするならば、
こんなにうれしいことはありませんね。
精進したいと思います。