ノルディックウォーク

1年に2度、地区の役で、下水の清掃がある。いわゆる「ドブ掃除」。

その時くらいしか顔を合わさないご近所のおじさんにあいさつした。
「お元気そうですね、毎日、何されてるんですか?」

たぶん、私より7~8歳年上で、とっくに年金暮らしになっているはずで、
だけど、シャキッとした印象を受けたので聞いてみた。

「毎日じゃないけど、歩いてるだよ、1時間くらいね」
「そ~なんですか、シャキッとされてるんで、ね」
「ポールを持って歩くやつなんだけど、指導員の資格を取ってね」
「ノルディックウォークですか?」
「そうそう、知ってる?」
「家内がやりたいって言っていて、ポール買ったんです、安物だけど」
「毎週月曜と木曜にやってるから来ればいいじゃん」

帰ってその話を妻にすると、大いに乗り気で、
トントン拍子の成り行きで、妻に連れられるかっこうで、
ノルディックウォークの会に顔を出した。

圧倒的に女性参加者が多い。おそらく私より年配と思われる女性陣だ。
何らかの参加型の場面では、たいてい男というのは顔を出していない。

「あれ?なに?」 知り合いがいた。
我々のフォークライブを聞きに来てくれるお馴染みさんだ。

「ほら、みなみ~ずの人よ」
何人かがライブに足を運んでくれているようで話題が盛り上がる。

フォークライブの話ですっかり輪の中に連れ込まれ、
月曜コースが月会費500円、木曜コースも月会費500円のところ、
勢いで月曜・木曜両コースに参加することになった。

まぁ、2~3か月付き合って、あとは自分で歩けばそれでいいか。

ポールを使ったストレッチを念入りにして、いよいよ歩き始める。
ポールを使った歩き方をちょっとだけ教えられて歩き始める。
教わった通りにポールを使おうとしてかえってギクシャクしながら歩き始める。
ギクシャクして付いていけなくなり、適当なポール使いで急いで歩く。
運動不足だ、汗が流れだす、息がきれる、ああしんどい・・・・。

休憩になった。
「水分補給してくださ~い」
年配者が多いからだろうか、水分補給には神経を使っているようだ。
まだ9月の上旬だから夏なみの暑さだし、無理もないか。

それにしても、
おそらくその日参加されていた30人くらいのみなさん、
60歳代あるいは70歳代だろうと思われるのに、スタスタと歩きっぷりが元気だ。
日頃、体を動かしている賜物なんだろうなぁ、と感心する。

その後何度かの水分補給休憩に救われながら、
汗だくのヘロヘロで1時間ほどの初ノルディックウォークを終了した。
そして、ポールを使ったストレッチでクールダウン。

このポールを使ったストレッチがなかなか気持ちがいい。

また次回の参加を約束して、会を後にする。

夏の間、暑くて暑くて、まったく体を動かしてこなかったので、
久々の運動の汗が心地よく、帰ってシャワーを浴びて、
なんだかとっても充実した気分になった。

とりあえず一ヶ月は、会費も払ったし、参加してみようと思う。

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