透析が始まって10年、
この間、花粉症の症状は少し軽くなり、風邪をひいたこともなく、
体質が変わったのかなぁと勝手に思っていた。が、
熱を出して寝込んでしまった。
咳が出るようになって咳止めを処方してもらった。
それから3日。
寝る時間になって吐き気を感じた。
でも、吐くのは苦しいので我慢して寝た。
よく眠れずに一夜を過ごした翌朝、起き上がってみると、
吐き気はなくなっていたが、節々に痛みがあり動くのもしんどくて、
もう少し横になっていることにした。
ウトウトと眠ったり目覚めたりと昼を迎えたが、
食欲もなく動く気力もなく横になったまま。
「熱でもあるんじゃないの?」
妻に言われ確かにそうだと思った。
熱でもなきゃこんなにウトウト続くわけがない。
案の定、38度の熱。
急に病人気分になり、
元より食欲は無かったが昼ごはんも食べずに水分だけ摂って寝続けた。
夜になっても熱は引かず、
孫が使った残りの熱さまシートを額に貼って寝続ける。
インフルエンザを警戒して妻は別の部屋に寝た。
翌朝、熱は37.4度に下がったが節々は痛く食欲もない。
夜には透析に行かなくてはいけないが、
もしインフルエンザだったりしたら、ほかの患者さんたちに迷惑がかかる。
他の患者さんたちと時間帯を替えて透析を受ける必要があるだろうと、
早朝にクリニックに電話する。
緊急電話対応の看護師が出てくれて、
「10時半頃きてください、個室での透析にします」とのこと。
朝からの患者さんたちが9時半ころにはひと段落するから、
その時間帯を避けての10時半なのだろう。
そして、一部屋だけだが個室が用意されているのだ。
一眠りして妻に送ってもらってフラフラと出かけた。
と、熱は36.8度に下がっており、節々の痛みも引いていて、
レントゲンで胸の異常もなく、だけど血液には炎症反応が強く出ているとか。
先生も首を傾げ、一応抗生剤と解熱剤を処方して、
インフルエンザの検査の必要もないだろうとのこと。
個室でひとり、
今朝までのことはいったい何だったんだろう、
病は気からってほんとに気分の問題だったんだろうか、
咳は相変わらず止まってないから風邪だったんだろうか、
釈然としない気分で、
念のため妻に用意してもらったおにぎりをむしゃむしゃ食べた。