肺炎球菌ワクチンの接種

肺炎球菌ワクチンの接種の案内が黄色い封筒で届く。
なのに、「ワクチン」という単語だけが目に入り、つい、新型コロナワクチンの接種の案内かと勘違いする……。

歳とともに何かにつけポンコツで困っちゃうわけで……。

65歳以上の高齢者に肺炎球菌ワクチンの補助が出るという案内だったわけだが、肺炎球菌ワクチンは透析クリニックですでに接種した記憶がある。

「そうなの?」
妻は半信半疑だ……無理もない……
「確か、証明書みたいなものをもらってるはずだけど…」
自分だって確かなことは言えない……
が、平成28年10月に接種した旨の証明書が出てきた。

「また打つのかな?」
「クリニックに聞いてみれば?」

って、ことで案内の封筒のまま看護師さんに尋ねる。
「こういう案内が来たんだけど…」
すると、看護師さん、カルテを調べてくれて、
「平成23年に接種してますね」
「平成28年の証明書はあるけど、23年のは無いような…」
「渡してなかったのかもしれません」声が小さくなる。
「それと、すでに接種していますから補助は受けられません」
「え?!」

案内をちゃんと読めば、65歳以上で初めて接種する人に補助が出ると書いてある。が、そこがポンコツのポンコツたる所以でそんなこと読みもしてなく…「補助が出ない」ということだけがひっかかり、

「なんで?なんだか解せないけど…」
「65歳以上で初めての人だけ補助が出るんです」
「そんな説明聞いてなかったように思うけど…」
「その頃はクリニックもよく分かってなかったみたいで…」
「ぇえ?医療機関として分かってないだなんて…」
平成23年の接種の証明書忘れの件も引っかかっており、
「そうなると、55歳の年齢で接種する必要が本当にあったかどうかってことすら疑わしくなっちゃうよねぇ」
「………」
「6,000円もするワクチンだよ…、2回も…」

看護師さんにしてみれば、そんなこと言われてもってとこだろうけど、文句が口をついて出てしまう。

ちゃんと案内を読んで、肺炎球菌のことを少しくらい調べてみればよかったものを、案内を読むでもなく肺炎球菌ワクチンのことは何も知らず、ただ言われるがままのくせに文句だけはイッパシで……。

その後、夕ご飯のお弁当も済み、少し時間が経つと、

「今年の10月に接種の案内をすることになりますけど…」
看護師さんがすまなそうに言いに来た。
「しょうがないだよね」
「はい」

あんなに文句言っちゃって、恥ずかしくなった…。

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