「かかりつけ」の極み

薬局を替えて、素晴らしい場面に出くわした。

かなり年配(80代後半かなぁ、もっと上かなぁ)のおばあちゃんがカウンターで薬剤師のお兄ちゃん(30代後半かなぁ)と話をしている。

僕は後ろで順番を待っている。

内科医に隣接している薬局なので、その内科医から患者が処方箋を持って流れてくる。このおばあちゃんも内科医からの帰りだろう。

薬局はこじんまりした構えだが、男性二人女性四人の体制のようだ(思ったよりスタッフが多い)。そしてどうやら患者に薬の説明をするのは今カウンターで説明をしているお兄ちゃんだけなのかも。僕にも相対してくれるのは同じお兄ちゃんだ。

「今度は〇日がお医者さんに行く日だからね、忘れないようにね」
「あれ、今日行ったばっかだもんで、まだ先じゃないかね」
「違う違う、おじいちゃんね。おじいちゃんは〇日だから忘れんように連れてかにゃいかんに」
「ああそうだね、わかってるよ、ありがと」

どういうことだろう?
薬剤師が通院の予定まで把握してるみたいだけど…。お抱えの薬局にはそういうデータも流れるのか?それとも会話の中で聞きだしている?

まぁ、よくは判らないが、これこそ「かかりつけ」の極みなんじゃないかな、と。ドラッグストアではとうてい考えられないことだ。

余計なお世話かもしれないし、個人情報が云々って言われるのかもしれないけど、歳とってきたらこういう面倒見が身に沁みてありがたくなっていくようになるんだろうなぁと思った。

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