猫は飼いたし、命は短し…

犬とか猫とか飼いたいと思う。
どちらかというと犬派だが、猫も嫌いじゃないので、どちらでも構わない。が、今から飼い始めたら最後まで見てやれるかどうか…

ペットより先に死んじゃったんじゃお粗末だし…
ペットを飼うと出かけるのが厄介ではあるし…

そう言いながら、ホームセンターやショッピングモールのペット売り場では必ず妻と犬猫を覗いてくる。
「目が合った!」
「連れて帰ってって言ってるんじゃないの!」

そんな折、同級生のFacebookに、毎日のように野良猫が餌を食べにくる様子がアップされる。朝起きると猫たちが餌を待っているようだ。それを見て、これだ!と思った。

野良猫で構わないので、餌を食べに来てくれれば、そのうち慣れて、かわいがることもできるんじゃないか。

名付けて、猫を飼わずに懐かせてナゼナゼしちゃいたい作戦!

実は、前々から、うちの庭を散歩コースにしている猫がいることは承知している。時にはメダカの水槽の水を飲んでいるらしいことも。

さっそく、猫の餌を買ってきて、軒先の縁台の上に仕込む。

すると、毎日毎日餌が無くなる。姿は確認できないが確実に食べに来ている。留守の時だったり夜だったりするようだ。

そして、一ヶ月くらいが経過した頃、外出から帰った瞬間、餌を食べていた猫が飛び去る後ろ姿を確認した!
「居た!黒っぽかったぞ」
「ものすごいスピードで逃げてったね…」

さらに一ヶ月くらいが経過して…、ついに!

夕暮れ時、部屋の中から窓辺に猫の影を確認し、そ~っとレースのカーテンを開けて、ガラス窓越しに猫とご対面!

猫に緊張が走る…
「いいよ、食べていいよ」
「逃げなくていいのよ」

ネコナデ声で猫の緊張を解こうと試みる。すると伝わるのか警戒しながらもこちらを見上げ、恐る恐る餌を食べ始める。
「ほら、しっぽ振ってるよ」
「こいつ、飼いネコかな…」

猫は餌を完食し、メダカの水を飲んで、悠々と帰って行った。
帰り際、こっちを振り向いたのは、お礼を言ったのだろうか。
「ほら、ちゃんとお礼言ってるじゃん」
「ほんとだなぁ、一歩近づいたなぁ」

さて、この猫を撫でるためには、これからどうしらいいもんか。

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