またしても足の動脈の手術(術後の目覚め)

ガタゴト…揺れてる…
あ、終わったんだ…病室へ向かってるんだ…

何度かの手術経験で状況が想像できる…手術が終わり全身麻酔から覚めてくる途中だ…。

あれ?病室に居るのかな…。ザワザワしてる…。母さんは居ないのか?まだ麻酔から覚めきれていない…。

「終わったよ、うまくいったって」
あ、母さんだ… あ、手が握られた、良かった…
まったく命綱なんだなぁ、母さんだけが頼りなんだなぁ…

「うん… ありがと…」
あ、しゃべれるじゃん…それでもまだ目が開けられない…

「顔、拭こうか?」
「うん」

やっと目が開き、顔も拭いてもらってスッキリした。

「キレイにしたら血がどっと流れたって、先生…」
「そうか…」
術後の説明ももう済んでいるようだ。先生は相変わらず僕よりも女房重視だ。まぁそれはそれで構わないけど…。
「今回は写真見せながらだったよ」
「もう動画じゃないのか」

以前は動画を見せられた、家内にも僕にも。そんなこと言ってるうちにだんだん意識がはっきりしてくる。
「痛みは無いの?」
「うん、痛くないみたい」
「良かったね、手術は3時半に終わったって」
「今何時?」
「4時半だよ、もう帰らなきゃ」
そうか、術後すでに1時間も経ってるんだ。いろいろ処置もすっかり済んでるわけだ。先生の声も聞こえないけどもう用が済んだってことかな…

「あれ?ここ、元の大部屋じゃん!」
「そうなの、ビックリしちゃった」

術後は、看護師部屋隣りの個室に入りますって言われているし、これまでも毎回そうだった。そしてそこで痛みとか動けない苦悩とかで何度も看護師さん呼んだりして、眠れない永く苦しい夜を送るのだ。が、大部屋に居る。ひとりだけど同室の患者さんも居る。

大部屋で過ごせるほど楽に過ごせるのかな?いや、そんなことはないだろうと思いながらわずかに期待する(それは期待外れに終わるのだが…)。

「大丈夫ね、帰るね」
「うん、ありがとう」
もう一度手を握ってくれて、手を振って帰っていった。

さて、大部屋で過ごす術後の苦悩の夜はいかに…

(つづく)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です