「5月17日(土)に臨時透析をお願いしたいのですが」
「個人からの予約は受け付けておりませんので・・・・」
「え?そうなんですか、ど、どうすれば良いですか?」
「現在、透析を受けられている病院に連絡してもらって下さい」
って、そう言われても、そんなの初めてで、急にしどろもどろ・・・。
普段、透析を受けている病院に駆け戻る。
かくかくしかじかと理由を告げて、いわき市の病院へ電話をかけてもらう。
「はい、大丈夫よ、予約完了ね」
「ありがとう、どうなることかと思ったよ」
「気をつけて行ってきてね、帰ったらまたお話聞かせて」
無事に臨時透析へ。
普段は月・水・金曜の夜間に透析を受けているが、
ここは土曜日の朝から受けることにした。
木・金曜と出張の用を足し、
土曜の朝に透析を受けて、終了後そのまま帰路に就く。という算段だ。
「おはようございます」
「はい、着替えをされるようならこちらのロッカーを使って下さい」
「ありがとうございます」
「8:45に体重はかりますので、こちらのロビーでお待ち下さい」
大きな病院である。
2階、3階に透析室があり、ワンフロアに50床以上あるんじゃないかな。
ここも手洗い場は用意されていない。
私の通う透析病院は病室に手洗い場があるのに、
ここの皆さんは、トイレで手を洗うのだろうか?
「はい、では始めていきます」
「お願いします」
「すごい瘤(りゅう)になってるわね」
私は、月・水・金曜とそれぞれ穿刺の場所を決めていて、
そこがコブみたいになってしまっている。
「そこが穿刺の定位置で・・・・」
「溜の上には刺したくないわね」
だけど、いつもはそのコブの上に針を刺すわけで、
それゆえ、ペンレスもそのつもりで貼ってきていて・・・・。
言うが早いか、ブスっと1本目。
うっ!!
強烈な痛み・・・。
おかしい。
1時間以上も前にペンレス張ったんだ、効かないわけがない。
「もう一本ね」
案の定、こっちも負けず劣らずの痛みで・・・・。
「針先、大丈夫?」
「大丈夫・・・・(のような気がする」
今の痛みは、針先云々じゃなくて、
針を射すときの痛みで、腕がジンジンしていて、
針先が痛いか痛くないか、なんて全く解らない・・・・。
針を刺すところを見ている勇気がないので、
いつもどこか違う方向に目をやって耐えているのだが、
女房は意気地無しだと言う・・・・・・。
それは兎も角、
針を刺した痕を、後になって確認して、びっくりした。
ペンレスを貼った位置などまるっきり無視され、
溜の位置を避けて、生まれてこの方、初めての場所に穿刺されている。
どうりで痛かったわけだなぁ。
それにしても、
患者の希望もペンレスも無視して穿刺の場所を変えちゃうくらいだから、
コブの上に穿刺することは、よほど良くないことなのだろうか。
帰ったら、いつもの病院で聞いてみなくちゃいかん。