旅行先で透析治療を受けることができる。
でも、はじめての時は何をどうしていいやら見当もつかなかった。
いや、そういうことが出来るのかどうかさえ解らなかった。
透析治療は、これまで病気で病院にかかった自分の経験とは異質の治療だと思う。
なにせ、一日おきに通い、毎回4時間とか5時間とかの治療を受けるのだから。
お世話になると決めた病院と心中するくらいの覚悟が必要だ。
通院するその病院には継続的に積み重ねられたすべての診療データが集まり、
それが治療の要になっていくはずなのだから。
まぁ、多かれ少なかれ、かかりつけ医とはそういうものかもしれないが。
さて、旅先で透析を受ける話。
それができると知らなかったのも勉強不足と言ってしまえばそれまでのことだが・・・。
解ってしまえば実にたやすいことで、
1.旅先で透析可能な病院に治療の予約を取り、
2.通院している病院から診療データを送ってもらう。
それだけのこと。
今では、インターネットが進んでいるから、
旅先の透析病院を探すのにもそれほどの苦労は要らない。
私が通院している病院では、 地域を指定すれば、
その地域の透析病院のリストをくれる。
あとは電話をして、予約を取って、持ち物とか食事とか確認するだけ。
費用と支払い方法も確認しておきたい。
病院と日付が決まったら、
通院している病院にその旨告げて、診療データを送ってもらうだけ。
その上で、直前の透析データのコピーをもらって持参することが多い。
私は、これまでに地元では、
2つの病院で透析を受ける機会に恵まれた(恵まれたと言うべきか?)。
心臓バイパス手術と心臓カテーテルの入院で、入院先の病院で透析を受けた。
すると、地元でもずいぶん考え方や方法に違いがあった。
最も驚いたのは、以下の点。
1.穿刺は先生しか行わない
2.透析中に食事は出さない
全国あちこち行ってみれば、ずいぶんを考え方なども違う。
たとえば、針の太さ、血流量の考え方、血圧の考え方、透析時間の考え方、etc
もっともインパクトのあったのは、
松江腎クリニックさん(島根県)で透析を受けた時だが、
この話は別の機会に書きたいと思う。
また、2011年の東日本大震災の一ヶ月後に、
奥州水沢の病院で透析を受けたことも強く印象に残っている。
これも別の機会に書きたいと思う。
話はそれてしまったが、
私はこれまでに、北海道/札幌から九州/鹿児島まで、
旅先で透析を受けさせてもらった。
まだ、海外での透析経験はないが、
海外もきっと同じように臨時の透析が受けられるだろうし、
その手配に慣れておけば、若干の不自由はあるとしても、
透析患者でも自由に旅行ができるようになる。