京都旅行

NHKの新日本風土記で清水寺のこと、やっていた。

 

近辺の人たちの早朝に奉仕する姿とか、
清水寺と共に生きる姿を見ていたら、
早朝の清水を訪れたくなった。

 

女房と休みが合う8月のお盆に、
八坂神社の前辺りにホテルを予約し、
朝、散歩がてら訪ねる静寂の清水に想像を膨らませた。

調べると、その日は「千日詣り」だとか、
夜は夜で特別拝観だとか、こりゃ盛り沢山だ。

 

更に、毎月15日は百万遍の手作り市があるとか、
女房は、そういうの大好きだし、

 

NHKの「猫のしっぽ かえるの手」でやっていた、
ろうけつ染めのアームカバーも出店しているらしい、行かなくちゃ。

 

 

まずは8月14日(木)、朝一番の新幹線で京都へ。

 

 

市バス乗り放題のチケット500円を購入し、
すでに列になっているバスに乗り込んで祇園方面へ。

 

そうだ、ホテルに荷物を預けよう。

 

祇園でバスを降りて、ホテルへ。
思ったより新しく綺麗そうなホテルで一安心。

 

さて、もう一度バス路線図を調べて銀閣寺へ。

 

障害者手帳を出すと、拝観料が100円に割り引かれる。
ありがたいことだが、なんだか気が引けるのはどうしてか?

銀閣寺には、かつて拝観時間ぎりぎりアウトで、門前で帰ったことがある。
あれは、誰と来たときだったか、と女房と記憶が食い違う・・・。

 

そして、哲学の道を歩く。
時折、雨がぱらつき、それはそれで風情豊かな散歩になる。

 

哲学の道も終わろうとする辺り、叶匠壽庵でお茶をする。
その昔、理想郷としての寿長生の郷を尋ねてお話を聞かせていただいた。
そういう理想の下に働きたいものだと憧れた。

 

「ここの和菓子は高島屋でしか買えないんだ」
女房に知ったかぶりをしながらお茶をする。

 

今は、通販もあるらしい・・・・。

 

南禅寺を詣で、三門から京都市内を一望し、
琵琶湖疎水の煉瓦造りの水路に感心する。

 

疎水とこの辺りの別荘群のこと、やはりNHKでやっていた。

 

「南禅寺に来たら湯どうふじゃないか」
またまた知ったかぶりで「順正」の前を、   通り過ぎる。

 

ビシッとした格好の案内人が3人も店前で構えている。
ちょっと敷居が高すぎちゃう?

 

って、その先の「五右衛門茶屋」という店に入って湯どうふを頼む。

 

疎水記念館でちょっと疎水の勉強をして、北野天満宮へ向かう。

 

3人の子供達の高校受験・大学受験で、そのたびお札を求め来た。

今度は、一番下の息子の高校教師への夢を叶えて下さいと祈る。

 

夏真っ盛り、そろそろ疲れが顔に出ちゃう・・・。

 

でも、産寧坂二年坂で買い物をしたいと女房は言う。
それを無視したんじゃ、穏やかな暮らし向きになれません。
行きましょう、清水方面へ。

 

流れ落ちる汗は、透析患者には大歓迎。

午後になると道路も混み始め、東山方面へのバスがなかなか進まない。
おかげでバスに座ってひと休みひと休み。

 

産寧坂二年坂のお目当ては、ちりめんじゃこ。
ここで買ったお土産としてもらったちりめんじゃこが絶品だったと、
でも、どのお店か解らない。

 

片っ端から試食して、女房と味を確かめる。
そのうち舌がバカになってきて味がよくわからなくなる。

 

それでも、なんとかひとつ購入した。

 

4時を過ぎていたと思う。
「いったんホテル戻ってひと休みしようか」

 

足も棒のようになってしまった。
部屋のお風呂の湯船にお湯をはって足湯よろしくひと休み。

 

晩ご飯は「豚しゃぶ英」という店の半額クーポンでしゃぶしゃぶ。

 

日暮れの四条通りを祇園からずっと人混みを縫うように歩く。
加茂川の「川床」で一度食事してみたいなぁ、とか言いながら。

 

汗もたくさんかいたし、ここはご褒美で、
生ビールをゴクゴクゴク~っと至福の一杯。

 

女房も一口飲んだリキュールでほろ酔い気分。

 

「私を酔わせてどーするの?」
なんてCMがあったようななかったような。

 

さぁ、清水寺へ「千日詣り」だってんで、
清水にたどり着いたのが8時過ぎ。

 

なんとまぁ昼間の賑わいと変わらぬ人混みで。
がんばって「お胎内巡り」とやらにも並んできた。

 

初めて入る本堂の内々陣で献灯(ローソクを献ずる)し、
家族ひとりひとりの顔を思い浮かべ、
なにより健康であることを祈る。

 

帰りは9時を廻ると、さすがに産寧坂も二年坂も店は閉まっており、
人混みも引き始めた。けどもうクタクタでホテルに戻り、
目覚ましを翌朝5時半にセットしてバタンキュー。

 

翌8月15日。

 

早朝5時半、すでに京都は動き始めており、6時に清水へ。
まぁ、静寂な中に清水商店街の人たちのお掃除やらラジオ体操やらを
期待して行ったのに、観光客がわらわらと・・・・。

 

でもラジオ体操には混ぜてもらって、
音羽の滝のお水を水筒にもらって、大満足で祇園へ戻り朝食を。

 

祇園へ戻ってはみたが開いている店がなく、
思い切って、イノダの珈琲モーニングへ!

 

七時半過ぎ、なんとすでに満席の上、
10人以上が並んで待っている・・・・。

 

常連の人用の席と思われるコーナーがあり、
常連の人と思われる品の良い年配の方がひとりで入ってきて、
モーニングの列を無視してそのコーナーに入っていく。
どういうわけか皆タバコを燻らす。

イノダの珈琲にはタバコが似合うなぁ。

 

急にお腹が空くが、負けずに並んで、モーニング。
砂糖・ミルクはお任せで入れてもらっての冷コー。
冷コーがあんなに美味しいと感じたのは初めてだ。

 

関西は、アイスコーヒーを「冷コー」って言った。
30年以上前の話だけど、今もそうなのかなぁ。

 

ゆったりとモーニングを済ませ、
いざ百万遍の手作り市へ。

 

スゴイ規模だねぇ、目的の腕カバーを探すのに一苦労。
やっと見つけてひとつ購入したらもうクタクタで、
僕は日陰を見つけて座り込んだ。

 

腕カバーは、シャントの左腕に使おうと思っている。

 

シャントのデコボコクネクネ具合が異常に大きくて、

木の根っこが腕にはびこっているかのような様相で、

半袖シャツからシャントが覗いていると、
知らない人が不気味がるんじゃないか、と思われ、
テレビで見た腕カバーが欲しいと思った。

 

ここでは、レスカが飛ぶように売れていたねぇ。
冷コーにレスカ、かぁ。なんて思いながら、
日陰で涼みながら、ひとり精力的に廻っている女房が、
戻ってくるのを待つ。

 

クタクタの私はもう京都駅へ戻って帰ろう。
しかしまだ昼なので時間が少しある。

 

京都タワー見物して、お昼ご飯を地下街で食べて、
2時のひかりの指定を取ってあったけど、
1時のこだまの自由席で帰っちゃった。

 

帰れば、日常が待っているわけで、
急いでシャワーを浴びて透析へと向かう。

 

クタクタだったけど盛りだくさんの夏の京都旅行でした。

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