このブログをご覧になった方から、取材の申込みをいただいた。
バイエル薬品という製薬会社が、透析の患者やその家族に向けて発行している
「うみ」という情報誌だという。
残念ながら、その情報誌をこれまでに目にしたことがなく、
ホームページでどんな内容なのか読ませてもらった。(「うみ」はここ⇒)
※2022/03/16時点でリンク先が移動してることを確認しました。
透析患者が登場するコーナーがある。ここへ載せてくれるってことだな。
何人かの記事を拾い読みしてみる。
と、
どなたも、何らかの資格とかビジネスとかで、
精力的に活躍されている方ばかりで、そこへ並ぶのは気後れがする・・・・・。
透析だけど、こんなにがんばっている
そういう方が登場することで、これを読んだ透析患者なりその家族なりが、
勇気づけられ、元気づけられ、力強く生きていける。
ということなのだろう。
もちろん、そういうお役に立てるのなら本望だし、
このブログも概ねそういうつもりで書いてはいる、つもりだ。
ただ、自分は、何か社会的に役に立っているようなことは無いし、
これをがんばっている、と言えるものも無いし・・・・・・。
60歳定年の日を指折り数えているようなそんなサラリーマンが登場しても・・・・。
気後れは増すばかり・・・・。
それでも、とおっしゃってくれるので、
取材をお受けすることにした。
照れくさくなるような写真なんかも撮られ、
そのうち「うみ」に登場するかな?
気後れは、いつか期待に変わってたりして^^;
取材を受けながら、思い出したことがある。
このブログを書き始めるとき、
透析だけどがんばれる。というスタンスじゃなく、
透析はイヤだと、ぐずぐず思い悩み、だけど、答えなんか見つからず、
人生終わったようなどん底な気分のまま透析は始まってしまい・・・・・と、
なんとも情けないけど、ほんとうの姿をさらけ出そうと。
それを、おそらく透析の前後で苦しんでいる方々が読んでくれて、
そうなんだ、自分だけじゃないんだ、この人もそうなんだ、みたいな、
絶望的な気持ちの拠り所みたいになれないだろうかと。
そして、ぐずぐず思い悩んでいるうちに、
時間が透析を生活に取り込んでしまい、
透析が当たり前の暮らしになっていくんだと。
それがいいのかどうかわからないけど。
どうして自分は、透析という障害を与えられたのか、
その答えを出そうと思っていたはずなのに、
いつか、透析が当たり前の暮らしになっていて、
半ばのほほんと日々を過ごしている。
答えが出ていれば、もっとカッコいい取材になったのになぁ・・・。