高校の同級生からトレッキングのお誘いがあり、出かけた。
焼津市と藤枝市との境界にある標高501mの高草山。
富士山の眺め(写真上)も抜群だという。
軽く1時間くらいで登れて、
帰りには、焼津港で旨い海鮮ランチ、さらには日帰り温泉。
おいしい誘いに釣られて、
暮れも押し迫った12月後半の日曜日、同級生が7人集まった。
雨が来る前にトレッキングを済ませようと、早めの集合。
山の中腹にある笛吹段公園まで車で向かう。
「ちゃんと下の登山口から登ると2時間くらいだけど…」
下調べをしてくれてあるリーダーが言う。
「いや、たぶん無理…そんなに歩けない」
少々わかりづらい細く急な道を車で登る。
「実は頂上まで車で行けるだぞ」
「じゃぁ車で行ってくれ」
「何しに来ただ!」
他愛ない会話を交わしながら…
登山道を登り始めた途端、無口に…
10分と歩かないうちに息が切れ…
「や、休んでくれ~」
振り返れば、なかなか見事な眺望。
小川港と焼津市内が見渡せる。
「もうこの景色で充分じゃないのか」
「満足して帰るか?」
「新幹線がゆっくりに見えるな」
「車両も短いように感じるぞ」
少し登っては休み、
何度も何度も休み、小一時間が経過する。
「がんばれ、ここから富士山が見事だぞ!」
先を歩くメンバーから声がかかる。
「曇ってるのに富士山見えるわけないじゃないか…」
ところが、この景色。
霞がかって幻想的な景色が疲れを癒す。
富士山が見えるとテンションが上がるのはなぜだろう?
さらにその上、ここからの富士山は、
宝永山が右側に頭を出しているという理想的な姿で、
満足この上ない。
ほどなく頂上に到達。
「お菓子食べるか?」
「あんこと珈琲の味がするぞ、これ」
「冷凍ミカンは要らんか?」
「そりゃ、夏に食うもんだ」
「熱い珈琲が飲みたいな」
景色を楽しみ、しばしの休息を遊び、
「そろそろ降りるか、ランチだぞ」
下山は登りと勢いが違う。
2倍以上のスピードで降りていく。
「気をつけろ、足滑らすな」
「つまづいたらおしまいだぞ」
ほどなく
「膝が…」
膝が衝撃を支えきれず、結局、しばし休憩…
ちゃんとトレッキングしている人たちから見たら、
おそまつ極まりない親父たち(じじぃか?)だろうけど、
気晴らしにもなり、ほどよく運動にもなり、
とても貴重な時間だ。
ランチは、焼津港の「地魚定」こちら⇒
僕は地魚定食1,680円(写真)
二人前かと思うほど、これでもかと刺身が盛られている。
他のメンバーが頼んだ海鮮丼や寿司なども同様だった。
できれば味噌汁に魚のアラとか入っていて欲しかったが。
食べ終わると、日曜の昼ということもあるのか、
店の外には行列ができていた。人気店のようだ。
お腹もいっぱいになり、次は日帰り温泉。
地魚定の隣りの「サンライフ焼津」こちら⇒
(写真は撮れないのでHPからお借りしました)
焼津は天然の塩化物泉「やいづ黒潮温泉」があちこちのホテル
や立ち寄り湯などに供給されている。ここもしかりだ。
かなりしょっぱい。
「おまえ、塩分はヤバくないのか?」
「飲まなきゃいいと思うがなぁ、皮膚からは吸収しないら」
露天風呂などもあり、昼下がりに贅沢な時間を過ごす。
「次は2月頃でどうだ?」
「ありがたいねぇ、ぜひ声かけてくれ」
「1時間位で登れるとこにしてくれよ」
「温泉は必須だな」
筋力も体力も無残なほどに衰えてしまって、
10分と登り続けられないのに、次のトレッキングの話をする。