麻酔シールをテストする

「この麻酔シール使ったことある?」
「初めて見るけど……」

新しい麻酔シールが入ったとかで、
試しに使ってみてもらいたい、という。



これまでは「ペンレス」というシール(写真左)を使っていた。
新しいのは「リドカイン」というシール(写真右)だ。

じつは、穿刺側の腕が痒くなりがちで、
ついつい掻いてしまい悲惨なことになっていることがあり、
その辺を心配してくれているのだが、
痒みの原因がいまひとつつかみ切れていなくて、
麻酔シールも原因のひとつじゃないかと思われている。

だから、試しに使ってみたら?ということなのだろう。

「ただ、数が無いもんだから半分に切って貼ってみてくれる?」
そう言って、シールを3枚渡そうとする。

そんなバカな…

「だけど、半分じゃ比較にならないんじゃないの?」
「・・・・・・」看護師さん、あきらかに困ってる…
「同じ面積で比較しなきゃダメだと思うけどなぁ」
「・・・そうね、ちょっと待って」

看護師さんは、看護師だまりへ引き返して行った。

ほどなく戻ってきて、
「じゃ、これで試してみて」 今度は6枚持ってきた。
「いいの?」
「大丈夫」
「判りました、ありがとう」

まだ、聞きたいこと、言いたいことはあったけど、
なんだか困らせちゃうみたいなので、辞めた。

そもそもテープに使われている薬剤に違いがあるのかどうか。
同じ成分なのだとしたら試す必要は無いように思うし……

帰って見比べてみると、 どちらにも薬剤のことの記載はない……が、
「ペンレス」の方には「リドカインテープ剤」という記述が。

「リドカイン」をネットで検索してみると、
世界で最もポピュラーな局所麻酔薬のことだとある。

違いは、 メーカーの違いだけで、
コストに開きがあるのかな?

さっそく使ってみたところ、痒みは感じない。
じつはペンレスもこのところ痒みは感じていないように思う。

「何か違う?」
「違わないみたい」
「効き目も変わらない?」
「・・・変わらないんじゃないのかな」

おいおい、効き目に関しても比較するの?
それなら、穿刺する人も同じにしなくちゃ比較にならないじゃん。

看護師の上手い下手があるし、看護師との相性もある。
痛い時もあるし、チクリともしない時もある。

本気で比較しようとするなら、ちゃんとしなきゃ…… と、
思いながら口にするのは辞めた。

注文ばかりつける文句言い親父に思われたくない……。
痒みがおさまれば、と案じてくれることに感謝しなきゃ。

“麻酔シールをテストする” への2件の返信

  1. いつも拝読させて頂いています。当方59歳で透析開始し5年半が経ちました。透析を始める頃このブログを読んで大いに参考にしたり、透析に対する恐怖を抱いたりしましたが、何とか無事に透析生活を送ることが出来ています。
    本日の局所麻酔テープの話ですが、当方も2年前ぐらいまで穿刺1時間前にリドカインテープを使用していまいたが偶にかぶれることがあり2年前から麻酔テープ無しで穿刺をしてもらっています。最初は穿刺の痛みに対する心配があったのですが、無しで穿刺してもらってもあまり痛みを感じませんでした。穿刺針は15号ですが穿刺を繰り返しているうちにその付近の神経をズタズタに潰しているのではないかと思いました。一度麻酔テープ無しで穿刺されることをお勧めします。痛かったらごめんなさい(笑)。

    1. 山口さん、こんにちは。初めまして、ですかね?

      遊びに寄っていただいて、ありがとうございます。

      麻酔シール無しでの穿刺をお勧めいただきましたが………
      その勇気がありません……

      まれに、シールを貼り忘れることがあったりしたとき、
      たいていは歯を食いしばる痛さに襲われています。

      痛さを感じなかったのは、
      入院や出張等でよそのクリニックで受診した際、
      そこの医師が穿刺をした場合だけです。
      医者はさすがだな、という印象です。

      私の通うクリニックは、
      すべての看護師・技師が穿刺を行います。
      上手い下手や相性で痛さは様々です。
      新人の順番があたった時などは最悪です……。

      その日、誰の穿刺にあたるかはわからないので、
      麻酔シールを貼らずには立ち向かえないのです………。

      痒みと痛さと、どちらを取るか、って感じです。

      また、遊びに寄ってやってください。
      アドバイスをありがとうございました。

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