ワクチン打った

夜逃げするかのように半ば無理やり退院してきて(その話はこちら⇒)、実は入院前から予約してあった新型コロナウィルスのワクチン接種へ出向いた。


公の体育館を集団接種会場に仕立てて接種が行われている。
予約の時間の15分前に会場に着いて様子を見ていたが、まぁ行ってみるか、と必要書類等を揃えて会場入り口へ。

接種が始まった頃、年寄りが予約もないのに会場に来てしまうだとか、予約時間の1時間も2時間も早く会場に来てしまうとか、混乱振りが報道されていたので、そのひとりになっちゃやしないか警戒しながら受付へ。

予約券と問診票と運転免許証とお薬手帳と、そんなところかな、さっさと済ませられるよう手に携えて受付に向かう。

接種が始まった頃、年寄りが受付の前にきてからやおらカバンを開き、何が欲しいだかいやぁと必要書類を探し始め、なかなか見つからず、挙句の果てに持ってきてなかったり、その場で問診票を書きだしたり、進行を妨げていた。

予約時間については咎められることもなく、サクサクと受付が済まされていく。会場スタッフもあちこちに配置されていて要領を得た動きをしている。

突っ込みたいところはいくつかあるものの、運営の仕組みもこなれてきたんだろうし、運営側のスタッフも慣れてきたんだろうし、来場者側もスタート時よりは少し若くなってきているし、サクサクと処理されていく。

ワクチン注射はベテラン風のシュッとした看護婦さんが打ってくれた。ほんの少しチクっとしただけで、あっけなく済んだ。

透析中のため、シャントの無い右腕に打ってもらった。さらには血液サラサラ薬を飲んでいたので2分ほど止血をするよう指示される。

15分の様子見タイム。渡されたタイマーとにらめっこしながら会場を見渡す。10分で50~60人位の接種が済んでいく。

すごい光景だなぁ。日本中の人が、いや世界中の人がこういう風景の中に居る。第二次世界大戦よりももっと大きな、富める者も貧しい者も分け隔てなく全地球規模の大災難下に今暮らしているんだなぁ。

こんな災難を今までの知見で乗り切れるわけがないよなぁ。今までのことから新しい発想が浮かび行動を起こし人を惹きつけるような世代の登場だよなぁ。

まぁ、少なくとも自分には何らアイディアは無い。もちろん、アイディアがあるような、行動を起こせるような振りは立派にできるかもしれないが、解決はできないな。

そんな妄想を膨らめるうち、タイマーのベルに驚かされて、2回目の予約を確認して、接種の全工程が終了した。受付から30分もかかっていないのではないか。

翌日、友人が様子見に寄ってくれて少し生がついたが、腕の痛みと微熱と倦怠感に見舞われてほとんど一日ゴロゴロとへこたれていた。

手術後で傷口の痛みが伴っていたり、退院前にリハビリで張り切ったせいか両足が筋肉痛に襲われていたり、他の要因が重なっての倦怠感かもしれないが…。

なにかひとつ超えた気がする。

つづく

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