入院の大部屋の事情

右足の血管のバイパス手術を控えて、その方法を先生が検討するための検査のため入院している。

ただ、検査はほぼ1日で済んでしまっていて、あとは1日おきに透析を受けて手術を待っているだけだが…

病室は4人部屋で、ベッドは窓際に2つ、廊下側に2つ。この部屋はボクが入って満床となり、ボクは残念ながら廊下側…

先客の方たちは、びっしりとカーテンを締め切っていて、あいさつもままならない。が、部屋の出入りには皆さんボクのベッドの前を通らざるを得ず、ボクがカーテンを開けて待ち受けていたため、ボクと目を合わさざるを得ず、あいさつをかわすことに。

ボクもいい加減じじいだが、皆さんもっとご年配のご様子。せめて朝くらいカーテン開けてあいさつしましょうよ。とは思うのだが、そうも言えず、様子をうかがっているとそういうつもりはない模様で、1日カーテンは閉まりっきり。

疎ましく思われたくはないので、仕方なしボクもカーテンを閉める。

そうして、一日中閉ざされた中で1日2日と過ごしているうち、何も気を使うことなく気軽で良いような気持ちにもなってくる。

が、暑い寒いはもちろん、雨なのか晴れなのか、明るいのかどうなのか、外の様子が何も判らず気鬱になってくる。

テレビはさして面白い番組もなく、もっぱら本を読むのだが、それも限界がある。

売店に珈琲を買いに行き、食堂で窓の外を見ながら珈琲とするも居心地が良くなく長居はできず席を立ってしまう。

SNSにコメントをアップしたりすれば、優しいコメントを返してくれて遊んではもらえるが、あまり続け過ぎるのもお門違いに思えるし…。

入院の日程を決めた当初、外泊オッケイとの話だったので、週末は家に帰ることを楽しみに指折り数えて待っていた。が、コロナ禍で緊急事態宣言延長となり、急遽外泊は禁止となってしまった…

禁固刑をくらったような気分で、カーテンに閉ざされた世界に沈む。

さて、今日は透析もない、検査もない、何もない、コロナ禍で面会は禁止で誰かが訪れて来ることもない、どうしましょ……

(つづく)

“入院の大部屋の事情” への4件の返信

  1. 6/13に磐田病院入院、目的は膵臓癌ステージIIの全摘出手術で6/14朝8:45種日開始。麻酔は背中に細い管、点滴で全身麻酔。磐田病院内でも大手術の中に入るだけあって、手術終わりましたよ!と声掛けられて「俺は生きているんだ」と感動していると、傍に家内と娘2人が手を繋いでくれ「お父さん大丈夫」返事出来ないくらいの涙、涙。お腹を逆Tの字で大きく開腹手術した割には痛みも無く、翌日歩ける筈だから歩いてみてで2〜3歩歩いたらナースさん達から拍手。その後重症患者扱いで無料の個室で一週間、4人部屋へ移動したら隣が知り合いで遠慮しながら会話だが、就寝中も痛みが無く15日で退院。
    ですから 古山さんのコメント見てなんで?なんで?と思いながら投稿を拝見させて頂いております。
    今度の手術痛みがない事をお祈りしております。

    1. 大石さん、コメントありがとうございます。

      いいお話を聞かせていただきありがとうございます。大石さんのお人柄が為せる術なんでしょうね、きっと。

      私も心臓の手術の時にはなかなかな経験をしました↓
      https://shizuoka.com/toseki/20140215359.html

      病院により、手術の種類により、様々ですね。

      1. こやまん 良い事だけを言ってるだけだよ❣️個室入院中は薬の副作用でベットからトイレ迄歩いても数歩なのに間に合わなくて、尿漏れと下痢で間に合わなくてナースに迷惑掛けたり羞恥心に悩まれたりで、話せば霧が無いや^_^

        1. 大石さん、コメントありがとうございます。

          入院は人間模様があらわになりますね。わがまま言ったもん勝ちな面がありますが、人として真価が問われてるような気もしてグッと堪えたり、でも堪えきれなかったり…

          自然に居ようと思うのですが、ね。

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