動脈硬化で石灰化してしまった足の血管の手術から４ヶ月経過しているが、足の浮腫みやら筋肉の硬化やら神経の鈍化やら膝の痛みやらで、週に一度だがリハビリに通っている。
リハビリの治療費はだいたいいつも一回４８０円で、この病院の支払いは、自動支払機で現金で支払うことになっている。
そんなこと、いつものことで、何度も行ってきていることで、充分に承知していることなのに、現金を忘れた、というか財布に現金が数十円しか入っていなかかった……。
このところ、それほど買い物をするわけじゃなし、外食をするわけじゃなし、買い物するとしても決まったスーパーでWAONで支払うし、外食するとしてもPayPayで支払うか、クレジットカードで支払うので、現金を持ち歩く必要性がほぼ無くなっている。が、
リハビリの時は、いつも現金を確かめてから出かけていたのに、今朝は忘れてしまった……。
今朝は、冷え込みがきつく、車のフロントガラスが凍ってしまっていて、それを融かしたり暖機運転をしたりと車に気を取られていつもと違う朝の段取りになった。
たったそれだけのこと……。
「すみません、現金を忘れてきてしまったんですけど…」
「480円のお会計ですけど、まったく、ですか？」
「…はい…」
「当日５時までにお支払いいただくことになっているのですが」
「家まで取りに行かなくちゃいけませんか？」
「ご自宅は遠いですか？」
「はい、車で３０～４０分です」
「………」会計のお姉さん、しばし思案して、
「次のご予約はありますか？」
「はい、一週間後です」
「………」会計のお姉さん、また思案して、
「では、次の時にお支払いください」
「ありがとうございます！申し訳ありませんでした…」
なんとか帰してもらったが、会計の窓口で風采の上がらない格好悪いじじぃを相手に、会計のお姉さん、まったくしょうがないボケたじじぃだと思ったんだろうなぁ、その通りなんだけど…。
緊張感に欠けた暮らしをしてるからなんだろうなぁ。