歳とってはじめたことーチベット体操ー

50歳になる頃のこと、腎臓がダメだと医師から宣告された。そして、透析にならないための当面の回避策としては、規則正しい暮らし・減塩の食事・ダイエットだろうとのアドバイス。

さっそく取り掛かったところへチベット体操のお誘いがあった。(その話はこちら⇒


「チベット体操」いかにも怪しい響きだが、誘ってくれた人の人柄を信じて取り組み始めた。ダイエットへの取り組みの攻めの策になればと期待した。

週に一度、公民館で開かれている教室に通った。車で30分ほどだ。自宅でも毎日取り組んだ。

定期的にレッスンを受け、毎日自宅でも励むだなんて、産まれて初めてのことだったかもしれない。子供の頃、お習字教室だとか、そろばん塾だとか、通わされたことはあるが、自宅で毎日励んだりはしなかった。英語と数学の学習塾にも通わされたが、2~3度顔出して辞めてしまった。

透析になりたくない、の一心だった。
チベット体操が救ってくれそうに思うようになっていった。というか、何かにすがりたかった。減塩して腹八分目にしてというだけでは我慢に我慢を重ねているだけで気持ちが沈んでいくばかりだった。毎日体操をするという行為は気持ちを上向かせてくれた。

チベット体操はアンチエイジングの体操であって、ダイエットの体操ではないのだが、ぼくの中では、ダイエットどころか、気を腎臓に集めて浄化し奇跡を起こすんだと勝手にかなり本気で思って臨んでいた。

残念ながら奇跡は起きずに透析になってしまったが、驚くべきダイエット効果はあったようで、一年半で20キロもの体重を落とすことができた。

透析にはなってしまったが、このダイエットはネットの中で、そこそこ話題になっており、チベット体操の効果のひとつのサンプル気分でしばらく教室に顔を出し続けた。東京でも何度か教室が開かれたりもした。

しかし、ぼくの中では、チベット体操に期待するものがなくなってしまった。本当は、そういうものでは無いのだろうけど、ダイエットは成ったが、透析回避の奇跡は起こせず、熱が覚めてしまって教室に遠ざかりはじめ、自宅でも取り組まなくなってしまった。

それでもありがたいことに、ダイエットのリバウンドはなく、ほぼそのままの体重を維持できているし、今でも時々、その時身に付けた丹田呼吸で気持ちを落ち着かせたりしている。が、チベット体操をすることはなくなってしまった。

歳とってはじめたこと。チベット体操でダイエット成ったが、体操は続かなかった。

※チベット体操を教えてくれた松下さんのホームページ↓
「チベット体操をつかった若返りエクササイズ (tibetclub.jp)」

 

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