春の嵐のような雨風が過ぎて、晴天に恵まれたので、毎年恒例のタケノコ掘りに出かける。
雨後のタケノコ、ニョキニョキと顔を出している。
そこは、友人の親戚の家の竹山で、タケノコ畑として整備された山ではない。それどころか、山を管理する人手もなく荒れ始めてしまっている山だ。
タケノコを掘る専用の鍬も無く、力を込めてスコップで土をかき分けかき分けタケノコの根本めざして掘っていく。
ズルをするとタケノコを途中で折ってしまうので、がんばって根元まで掘っていく。友人とふたりで小一時間、もうクタクタに疲れてしまう…。
掘ったタケノコを山から運び下ろすのもひと苦労…
大小ザっと数えて30本ほど、まずまずの収穫じゃないか、もう終わりにしてもいいじゃないかと、お互いに讃えあう。
さぁ、急いで帰って、アク抜きだ。
友人のうちには、デッカイ釜とドラム缶を細工したカマドがあり、これで一気に茹で上げる。
湯が沸くまでに小一時間、それから茹で上げるのに小一時間。
夕方まで、火とタケノコの様子を見ながら、駄話しに暮れる。
これでしばらくはタケノコ三昧だ。