地震への対応

20240101夕刻、お正月時間でいつもより1時間早く穿刺・透析をスタートした。と、間もなくベッドが横揺れする。グラグラと揺れる。すぐには収まらない…

「揺れてるぞ!」
隣のベッドのおじさんが叫ぶ。
「え?ほんと?!」
そばに居た看護師さんが反応する。
地震警報?のけたたましい音が病室に響く。

「揺れてる揺れてる、まだ続いてる!」
「ほんとだ、ベッドにつかまってて!」

テレビの放送が切り替わった。笑点を見ていたが、地震速報に切り替わった。報道は能登の地震を告げる。震度7とか言ってる。津波が来ると言っている。すぐに非難しろと緊迫した語調で言っている。言い続けている。

こっちの揺れは収まったようだ。もう揺れてはいない。こっちの報道は無いようだが、大ごとにはならなかった。

そのあとは、またえらいことになったとテレビで能登の様子を見て、その夜の透析は終わった…。

それにしても、この震度7が、この静岡県だったとしたらどうなったのか…。

我々は、透析の針に動きを封じられていて、ただ、ベッドから振り落とされないようにベッドにしがみつき、布団をかぶって落下物から身を守ることくらいしかできない。

東北の震災の後、ベッドや透析機械が地震で動き回らないように固定はした。いや、透析の機械は固定しなかった。なぜか聞くと、固定すると倒れてしまうからだと言う。バカな、倒れないように固定するんじゃないか!と憤ったことを思い出した…。
津波対策で各ベッドに救命胴衣を備えた。でもここは津波の浸水区域じゃないじゃないかと疑問を感じたことを思い出した…。
避難の際に困らないように土足可とし、踵の有る靴を履くように指示が出た。止血は止血バンドで固定するだけですぐに動けるようにすると変更がされた(指で10分押さえて止血するのをやめた)。

しかし、今は、わざわざスリッパに履き替える人がいたり、指で押さえて止血している人が居たり、救命胴衣の使い方指導を受けていない人が居たり、なにかにつけ徹底がされていない…。

疑えばキリがないが、今回の様子を見る限り、地震の際にどう動くかスタッフのマニュアルも無いように思われる。

近日中に、再度、地震等の災害への対応をどうするか、クリニックから働きかけがあることを期待したい。

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