他所のネコを手なずけようと考えたが、なかなかうまくいかず、あきらめ気味になっていた(その話はこちら⇒)。
そこへ転がり込んできた話…
ひょんな縁で、生後2週間ほどのネコを2泊3日預かるという。やっと目を開いたばかり、やっとよたよた歩き始めたばかり、鳴き声もまだまだか細い…。昼夜2時間おきくらいにミルクをくれなくちゃいけない…。
「お!こいつ三毛じゃないか、珍しい」
「4匹生まれたけど、この子だけ生き延びたの」
「見て見て、両手でフニフニするの、ほら、かわいい!」
「ぉお~、ごくごく飲むなぁ、生き残れよ、おまえ」
「私、自分の子のミルクも作ったことないのに…」
妻は嬉しそうにミルクを作り、子ネコにくれる。結局ず~っと妻がミルクをくれた。夜中も起きてミルクをくれた。
「よーし、こーしてやる!」
兄弟たちが生きていたらお互いじゃれ合い小突き合いして運動能力も身につけていったに違いない。とか理由をつけてじゃれ合う。
子供たちにも写真を送ったりする。
「こりゃダメだ…、もう返せんね」
「三毛猫は昔っからミケと決まっているからな」
それでも約束通り、2泊3日でミケを返した。不思議とこの3日、アレルギーも発症しなかった。
ちゃんとミルクを飲んでいるか、シャキッと歩けるようになったか、ちゃんと眠れているか、目は見えるようになったか、強く生きていけよ …
なにかにつけ思い起こされてならない…。
他所のネコを手なずける作戦はすっかり頓挫して興味も薄れてしまった。
このネコ、飼いたいなぁ…。