梅雨が明けて、待ってましたとばかりに梅干しを天日に干す。
干すから梅干しであって干す前は梅漬けとでも言ったほうがいいのか?
まぁそれは、ともかく…
年金暮らしじいさんは、3年目の梅仕事に精を出すのだ。
せっかく90歳を超した母親から60歳超えて教わった方法だからひとつくらい何とか身に着けておこうと思ったりするのだ。
頃は6月、梅の実りが聞こえ始める。梅干しを作ろうなんて思っても来なかったため、我が家には、梅とつくものは赤い花の紅梅と黄色い花のロウバイだけで食べられる実のなる梅はない。
他所のお宅の庭先の梅が目に入いったり、野菜市の棚に梅が並んだりで、梅仕事の始まりを意識する。
今年は、どうした風の吹き回しか、先輩が自宅の小梅を採って来てくれたり、友人が近所の梅を採りに行ってくれたり、つい見かけた南高梅を1Kg買ってしまったりと梅仕事は早くからスタートした。
すでに梅雨前や梅雨の合間を縫って、3種類の梅干しが完成している。
上から、南高梅、普通の梅、小梅だ。
それぞれの梅の持つ特徴を反映した味わいで、どれも美味しい。
塩分は今年はすべて8%とし、砂糖も8%加味してみた。
しんがりに控えるのが、毎年、兄が知り合いの梅農家から取り寄せたものをお裾分けしてもらう南高梅10キロ分。
1キロの小分け袋漬けを5つと5キロの大袋漬けを1つにわける。
熟したののグループ、青いののグループ、肌汚れのグループ、etc…
紫蘇漬けするグループ、紫蘇漬けしないグループ、etc…
うちの自生の紫蘇を使うグループ、市販の紫蘇を使うグループ、etc…
いろいろな方法で試してみようなんて考えたりして、試みるのだが、出来上がってしまったところで1個2個つまんで、大して違いが判らず(舌が肥えていない…)、一緒にして保存してしまうのが落ちだが…
土用の3日干し
まずは6キロを天日に干して、3日3晩
それにしても、
「梅仕事」といい「土用の3日干し」といい、なかなか洒落た言い回しをするなぁ。楽な仕事じゃないからオシャレにしてみたのかなぁ。
太陽が梅を殺菌してくれて、水けを飛ばしてくれる。
夜露が塩の結晶を和らげてふっくらした出来にしてくれる。
らしいので、雨に気を配りながらの3日3晩を過ごす。
コロナ禍でどこに出かけられるわけでなし、梅仕事に精出すのも悪くないな、などと妙に歳より臭い思いながら、天日の梅を飽かずに眺める。