近所の眼医者で白内障と診断され、
その手術を隣町の大病院でするべく、大病院の診察の予約をした。
その診察の日まで3週間強、片目が見えない暮らしの中、
(その話はこちら⇒)
やっと診察の日が来た。
診察の予約は朝9時。
30分前には受付を済ますようにとのこと。
通常でも車で40~50分はかかるところ、
通勤ラッシュを勘案して7時過ぎに家内の運転で家を出る。
予定通り8:30には受付を済まし、診察を待つ。
覚悟はしてきたが、すごい混みようで、
視力の検査や瞳孔を開いての検査など、
ひと通りの目の検査が終わるまでに一時間の余が経過した。
次は診察を待つ。
問診票には、突然目が霞んだり突然視力が落ちたりしたのは
どうしてなのか不安だ、と書いておいた。
医者の前に出ると、聞きたいことの1割も聞けないままに
診察が済んでしまうことが常なので、先手を打った^^
更に手術は、透析のこともあるから一泊になるんだろうと
想定話を家内としながら、一泊手術のガイドなどを読んで、
この日がいいね、などと…
待って待って、いよいよ先生の診察の時、家内も同席する。
「白内障ですね」
「はい…」え?そんなにあっさり?
「手術ですが、日帰りで透析の日を避けて木曜日のこの日は?」
「…はい、大丈夫です」え?日帰りなの?
日帰り手術ならわざわざ隣町の大病院まで来ることもなかった、
という思いで家内と無言の視線を交わす。
だけど、手術日は決まった。
それもまたまた3週間も向こうの話…。
手術についての話は看護師や事務方から別途、ということで、
診察は終わった、ようだ…。
あれ?問診票に書いたことへは触れてもらえないの?
と思いながらも、「待合室でお待ちください」と退室を促され、
「ありがとうございました」と診察室を出る…。
結局、聞けなかった…
時間はお昼を廻り、
お腹は空くし、一泊の期待は外れるし、家内と無言の待合室…
そのあと、手術に備えての検査が、
胸のレントゲンだの心電図だの血液検査だのあって、
1週間後に改めて手術の説明・準備のために来院するよう指示される。
それも4~5時間かかるとのこと…。
会計を済ませてもう午後2時になろうとする時間、
すっかりくたびれて無口に病院を後にする。
近くのファミレスで腹ごしらえをして、少し元気を出して、
家内とスケジュールを調整する。
そして、1週間。
再び病院に出向き、手術の説明を聞き、様々な検査を受ける。
説明の中で、概要のDVDを見せられたのだが、
目にメスを入れて、濁ってしまった水晶体を取り除き、
それが、「吸い出す」と聞いていたが「掻き出し」て^^;
レンズを入れ込むという動画がショックだった…
そんなの想像しただけで怖かったのにダメを押された気分…
さらに怖かったのは、目に触れるという検査。
若い頃、人間ドッグの検査か何かで目に触れる検査を受けたことがある。
検査器具が目にトンっと当ったのだ。
痛かったわけじゃないけど、目に向かってくる検査器具に対して、
目を逸らさず真っ直ぐ前を見ていなくちゃいけないという恐怖。
それを思い出した。
それでも、今回は麻酔の目薬を射してくれるという。
幾分マシか?
それでも検査器具が目に向かってくるのは見えるわけで、
つい目が逃げてしまう。
「真っ直ぐ前を見ていてください」
「は、はい!」汗がにじむ…、目が逃げそうになる…ダメだ…
「もう、目に触れてますよ」
「え?」そうなの?何にも感じない、な~んだ、そうなの?
早く言ってよ、急に気持ちが楽になる。
検査が済み、ベテランと思われる看護師さんからの説明。
手術日3日前から指定の目薬を射し始めるとか
手術後の診察だとか、1週間は顔や頭を洗っちゃいかんとか
諸々の注意事項を聞く。
一番の懸案事項が…
「手術の翌々日に体を動かす用事があるのですが…」
「体を動かす?」
「はい、1時間ほどのライブを予定していまして…」
「ライブ?」
そんなのダメだって言われそうな空気感…
「フォークギター弾いたり、歌歌ったり…」
「あら、素適ですね~。大丈夫ですよ」
もうひとつ懸案事項が…
「白内障を直す薬は無いとのことなのですが、
左目も白内障が進んでいるとのことで何か目薬とか…」
「薬品メーカーからはそういう目薬が出ていますね。
だけど、こちらの先生は、そんなの気休めだってことで…」
「そうですか…」
受付から4時間で会計も済ませ、病院を出る。
大病院は安心だけど、何かにつけ時間がかかる。
いよいよ手術まで、あと2週間。
(つづく)
こんばんはー、とても冷えてますよー。
どんなに検査しても白内障ですよね。数年前にテレビで手術の様子を見たことあります!!数分で終わりじゃないですか?あっという間ですよ、きっと。
ユメさん、こんにちは。
多くの人から「簡単だ」「すぐ済む」とアドバイスをもらいます。
だけど、手術が長かろうと短かろうと、刃物は目に向かってくるわけで、
その一瞬が怖いわけで…
心臓の手術など8時間もかかったけど、
全身麻酔で何も知らずに終わったわけで、恐くもなんともなかったわけで…
困っちゃうねぇ、早く済んでもらいたい…。