ダイエットも20kg減を達成し、身も心も軽くなった。
減塩で腹八分目の食生活も当たり前になった。
そんなある日、犬の散歩をしていて、異変に襲われる。
胸が苦しくなったのだ。
胸が痛いような、切ないような、息が苦しいような、
どういう表現がふさわしいのか、そのまま歩き続けることは阻まれるような症状だ。
仕方が無いので、そのままその場に立ち尽くす。
どうしたら良いのか、
胸に手を充ててみる。
静かに深呼吸してみる。
しゃんがんでみる。
が、症状は治まらない。
どうしたものかと、その場で思案してるうち、いつの間にか症状が治まった。
それから、そういう症状がしばしば起こるようになった。
地域の歩け歩けイベントに参加している時にも同じ症状に襲われた。が、
地域の大勢の人に迷惑かけるわけにはいかないと思い、
歩調を緩めてゆっくりめに歩くことを続けた。
大丈夫か?自問自答しながら、ゆっくり歩き続けた。
すると、どういう訳かある程度以上の苦しさにはならない。
同じ苦しさが続くだけなのだ。
歩きながら、胸をさすっても、深呼吸しても、同じ症状が続くだけ。
ゴールして、しばらくじっと動かずにいたら、症状は治まった。
それは、ほんの1~2分のことじゃなかったか、症状が治まるまで。
次第に、その症状が起こる頻度は上がっていった。
ほんのちょっとした運動で苦しくなってしまい、ちょっと静かにしていれば治まる。
それは、あとから思えば、
心臓冠動脈が詰まりつつあったと思われるのだが、
その時は、そんなことは思わず、
そのままにしていて、ある朝、突然、呼吸困難状態で目が覚めることになる。