「富士山の山麓には手ごろなトレッキングコースがたくさんあるよ」
チベット体操のお兄さんが言う。
それならばと、宝永山へ登るべく富士宮口へ。
五合目から宝永山の火口縁を歩く1時間ほどのコース。
これならなんとか日帰りで行けて、しかも2500m級の眺望、
帰りには温泉にも浸かれるし。
ただ、ニュースではすでに開山期間は過ぎており、
少々天候も安定していない。
それでも、思い立ったが吉日で、
平成30年9月18日火曜日、登山指数A、
平日に遊んでいる同級生を誘って早朝に出かけた。
しかし、東名高速道路の富士ICで、
富士山の上の方はすでに雲の中……
「山の天気だから、サァ~っと雲が晴れたりもするんじゃないか?」
希望的な会話をしながら、とにかく富士宮口へ。
標高2000mを過ぎた辺りだったろうか、
気持ち悪いような調子悪さを感じながら運転していると、
助手席の同級生が「気持ち悪くないか?」
標高に体がついていけてないのか?
車の速度を落とす。
家を出て3時間あまり、10時過ぎ、五合目駐車場に到着。
平日だというのにかなりの車の数だ。
期待していた眺望はまったくない。
5m先も見えない、あたり一面霧の中。
「どうする?」
「とりあえず、靴でも履き替えて様子みる?」
標高に体を慣らしながら様子をみる。
10:40
「行ってみるか」
霧が晴れる様子はまったくないが、トレッキング開始。
初めての富士山へと歩を進める。
「すげぇ、急勾配だぞぉ……」
「どこまで続くのか先は見えんし……」
「足元気を付けろ、砂利で滑るぞ」
※火山礫って言うのが正しいのかな。
「ダメだ、もう息が苦しいぞ……」
「休むか」
5分歩いては10分休む……
それでも歩いてれば、少しづつでも先に進むわけで、
11:30 6合目に到着 2500m
標準コース時間20分のところ……
想定内の時間だ^^;
標準コース時間の2倍~2.5倍が想定内^^;
山小屋が2軒、まだ営業中だった。
「今日も朝にちょっとだけ頂上見えただけで……」
悪天候が続いていると山小屋のお姉さんがぼやく。
小屋の前のベンチを借りてお昼とする。
コンビニで買ってきたおにぎりにコロッケ。
相変わらず、山で食べるおにぎりは美味しい^^
標高2500mの眺望を楽しめるはずだったのになぁ。
「わぁ、来た来た来たぁ~」
「霧が晴れるぞ、山頂が見えるか?」
霧が風に瞬間的に舞ったりもする。瞬間的に……
「で、どうする?戻る?行く?」
「行くさぁ」
もうここまでくれば、宝永山の火口縁へは登りはないはず。
にしても、なんと急勾配の下りだ……
砂利に足を取られ登りよりも怖い^^;
ひたすら下って10分。
宝永第一火口縁へ到着。
標準コースタイムは5分なので、これも想定内^^;
宝永山の火口を覗く。
「気を付けろ、よろけるなよ」
何も見えない……
この先は、宝永第二火口縁を廻って、樹林帯を抜けて元の場所へ。
樹林帯の平坦な道に差し掛かり、少し余裕が出てくる。
赤い実だの白だの黄色の花だのと話題も広がる。
NHKの山番組など見ていると、
高山植物の話題がかなりのウェイトを占めていたりする。
けれど、なにひとつ覚えられるわけでもなく、
黄色い花はニッコウキスゲか?
白い花はチングルマ、赤い実はコケモモ…
「じゃ、あの白い木は?」
「シラカバに決まってるじゃないか」
……
さぁ、くだらない話と長すぎる休憩の重い腰をあげて、
ゴールの五合目の駐車場へ向かおう。
14:00 五合目駐車場に戻ってきた。
思いもかけず3時間余りも富士山を堪能してしまった。
山の知識も経験も乏しい60過ぎのふたりだけで、
無事に戻ってこられたのが何よりと胸をなでおろす。
もちろん充分楽しかったけれど、
次こそは2500mの眺望を楽しみたいなぁ。
立ち寄り湯へ寄って帰ろう。
写真がいいですね、コンバンワ。
ゆっくりと楽しそうな登山です!
高山植物はそこに咲いているから、魅力があるんでしょうね。山は登ったことないですけど。
台風が近づいてますね、被害がないよう願いたいです。
ユメさん、こんにちは。
スマホで適当に撮ってる写真です^^;
山の知識も高山植物の知識も写真の知識も何もないお粗末な話です。
山は気持ちがいいですよ。
機会があればぜひおでかけくださいな。
台風被害は意外なところへ…
停電で透析ができない…
顛末はまた記事に書きます。