当たり前の生活習慣

7月の長雨の後、命が危険なほどの暑さが何日も続き、
精神的に疲れた感があったり、イライラしたりしている中で、
もっとイライラさせられた出来事……。

車で20分くらいのところの農園の梨の販売の評判を耳にし、
その上、シャインマスカットも安いと聞いて出かけた。が、
午前10時。すでに販売は終了していた。

こりゃすごい!って、後日、
気合を入れ直して今度は8時45分に農園到着。

と、「販売は9時からです」の案内看板が出ており、
農園の方が
「すみません、順番をお待ちください」と
1番札を手渡してくれた。

やった!1番!!

早く出かけてきて良かったなぁ、
と家内と胸を撫でおろしながら車で待つ。
なにせ外はすでに太陽が照り付け、30°は優に超えて、
隣町の浜松市では41.1°の記録で全国区入りしている。
外に立っていたら倒れてしまいかねない…

すると、車が1台、2台と次々に入ってくる。
やはり人気があるようだ。

と、大きな車が我が儘な駐車をし、
初老の一見紳士風な男性が車から降り立ち温室へと入っていく。
(農園の温室がお店になっているのだ)

「9時からです」とか
「順番を待ってもらってますから」とか
農園の人の声が聞こえるが、
やがて彼は梨とシャインマスカットを手に温室を出てきた。

どういうこと?

農園の人がこちらに来て
「すみません、待っていただいているのに、わがままな方で…
何を言っても、ゴルフの時間に間に合わないとかおっしゃって…」
「ひどいですね、注意してやりましょうか」
「申し訳ありません…」

農園の人とそんなやり取りしているうちに、
彼の車はさっさと農園を出て行ってしまった。

彼は、きっと、はなから、
まったくルールに従うつもりなどなかったに違いない。
農園の人の言うことを聞くつもりもなく、
先に待っている人の都合や気分など意にも介さず、
ただただ、自分の都合の良いように行動していった。

そういえば、農園に入る前の細い道で、
道の真ん中をわがままに走る大きな車とすれ違った。
「さっきの車、あの人だな」
「そもそもわがままな人なのね」
「ゴルフなんかする資格ないな」
「けっこうなお歳なのにね」
「そういえば、マスクもしてなかったんじゃないか」

などと、ひとしきり文句を言い募る。
言い出すととめどなくなってしまう…

やがて、ほどなく9時。

農園の人の案内で温室に入り、
無事に梨とシャインマスカットをゲットする(写真)。
梨は一袋1,000円(小ぶりだが9個入っていた)
シャインマスカットは一房600円

「シャインマスカット、私、2つもらっていいですか?」
「私は大丈夫ですよ」
シャインマスカットはまだ時期が早く数が少なかった。
9時前に並んだ人で分け合って売り切れてしまった。

「先ほどの人、2つって言うんですよ、1つにしてもらいましたが」
農園の人がすまなそうに言う……
「そういう風に生きてこられたんでしょうね」

梨もシャインマスカットも買えたので、
だんだんと気持ちもおさまっていったが、
新しい生活習慣をとか言っている中で、
当たり前の生活習慣ができない年配者にとても苛立ち、
つい、ブログに吐き出してしまいました。

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