今年もサクランボの実りを迎えた。
鳥たちに獲られないように網を張る。
娘が高校生だった頃、
庭先のサクランボが実ると、毎日娘は朝に夕にサクランボを摘んでは嬉しそうに笑顔で頬張っていた。何かサクランボと話をしていたのかもしれない。
娘が大学に進学して家を出て行った年の春、娘の声は聞こえず姿は見えず、残されたサクランボはせっかく実りを迎えたのに勢いを失くしてしまった。
それを見かねて、一枝折って娘のところまで届けたりした。が、
次の春、サクランボの木は枯れてしまった…。
娘が帰ってきた時に、サクランボが無いんじゃ哀しかろうと、新しい苗木を植えて10年余、サクランボはもう娘が居なくても毎年実りを迎えてくれるようになった。
せっせと収穫し、
収穫したサクランボは種を取り除き
グツグツ、コトコト煮詰めて
ジャムにして
遠くへ嫁いだ娘に送る。
孫もきっと喜んで、
きっとコロナが過ぎればサクランボを採りに遊びに来るだろう。
娘さんやお孫さんにかわりいただいたさくらんぼ、大切にいただきました。鳥や雨との闘いとか、いつまでもお家の春が実りますように
氏原さん、こんにちは。
少しばかりですが…、おすそ分けで。
今年は雨にやられちゃってもうおしまいなので鳥たちに開放してあげます。一日できれいさっぱり獲られちゃいます……。
再び、娘や孫たちが賑やかにサクランボを摘む日を楽しみに、コロナを避けて静かに暮らそうと思います。