動脈硬化のカテーテル治療(その3)

右足の動脈硬化のカテーテル治療のため入院した。
その話はこちら⇒

いよいよ今日はカテーテル手術の日だ。
朝、シャワーを使わせてもらい、手術用のパジャマに着替えた。

そうはいっても手術は午後1時からなので、ベッドで本を読んだりして時間を過ごす。

お腹を切るわけでもないのにお昼ご飯は無しになっていて、なんとなくつまらない思いで他の人の配膳を指をくわえて眺めていると、

「先生、急患で手術に入っちゃってるので少し遅れるかも…」
看護師がそう伝えてくれる。

ぇえ~、お腹空いちゃうのに…
なんだか今回の入院は待たされることが多いなぁ…
先生、連続で手術じゃ集中力が途切れちゃわないのかなぁ…
早く初めて欲しいけど、ちゃんと休憩もして欲しいし…

予定の1時を30分過ぎた…

看護師が2人来て、点滴を準備するという。
しかも新人と思われる看護師が指導を受けながらの穿刺だ…
… 失敗 …
「ごめんなさい…」
あやまりあやまり引き上げていった…

2時になって、看護師が1人で来て点滴の準備に入った。

かと、思ったら、
看護師が3人、移動用ベッドを転がして病室に入ってきた。
「はい、手術室に行きますねぇ」
「こっちのベッドに移動します、体を右向けて~」

移動用ベッドに移されて(自分で動けるのに…)手術室へと運ばれる。

え?
もう始めるの?
先生終わったの?ご飯食べたの?休憩したの?え?

手術室に入ると、手術室のスタッフに身柄が引き渡され、有無言わせずテキパキ手術の準備が始まる。

サッとパンツが脱がされ、下半身がすっぽんぽん状態に…
あれ?他の病院ではちんちんにガーゼがあてがわれたけど…
と思っているうちに、大きなシートのようなもので全身が覆われた。
顔の上にはモノを置ける台がせり出してきていて、それも含めて覆われて、閉ざされた視界になった。
右腕は血圧を測る帯で巻かれ、指先は酸素濃度を測るクリップで挟まれ、いよいよ始まる感じだ。

スタッフの会話に耳を澄ます。
「先生は?」
「今来ます」
「あ、足音でわかるな」

心臓がドキドキしてきた。

つづく

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