透析時間は医師が決めるものです

右足の動脈硬化のカテーテル治療のため入院して(その話はこちら⇒)、入院先の病院で透析も受けている。

そこにはなにか毅然とした方針のようなものを感じた。

「今日は4時間になりますか?」
「いつもは5時間ですね、今日も5時間です」当然の様子…
「4時間でお願いできないでしょうか?」
「何か理由がありますか?」時間変更は簡単じゃない様子…
「お昼ご飯が遅くなっちゃうので…」
「いつもは透析中に食事摂るのですか?」大変驚いた様子……
「はい…お腹空いちゃうし…」
「確かにそうだけど…」

いつもの透析は5時間なのだが、今日は4時間でお願いした。

これまで磐田市民病院も聖隷住吉病院も「入院中は4時間です」と有無を言わせずに4時間にされた。どちらも食事は透析の後で、3時ごろになってしまって空腹でイライラした経験もあり、ついお昼ご飯にこだわってしまう。
また、これまで出張や旅行でいろんな道府県市町村で透析を受けたが、たいがい4時間透析だった。こっちが希望したり、クリニック側の都合だったり。

だから、4時間に変更するのはそう難しい問題ではなく、4時間も5時間も医療機関の収入は変わらないと聞いているので費用のことを考えると4時間の方が医療機関には好都合なのだろうくらいに思っていたのだが、

「ちょっと待ってください、先生に相談してきます」

10分経ち、15分経ち、…スタートが遅れると自ずから昼ご飯が…元も子もなくなっちゃうなぁ…

「先生の許可がおりましたので、4時間でOKです」
「ありがとう、無理言ってすみません…」

やっと穿刺も済み、9時過ぎに透析スタート。

「元のクリニックではみなさん5時間ですか?」
「いえ、5時間の人はほんの一握りですよ」
「それは医師が決めるんでしょ?」
「いえ、自分から希望して無理を聞いてもらっいてる感じだけど…」
「自分から?!」
「はい」
「透析時間は医師が決めるものですよ!」
「はぁ…(そんなこと言われても…)」

その人その人、それぞれの条件を鑑みて透析時間は医師が決定するものだと言う。確かにそうかもしれない、そうあって欲しいものだと思う。

しかし、現実として、4時間か5時間かでこんなに慎重に臨まれたことは初めてで、毅然とした姿勢を感じさせられた。

そうなると、標準の透析時間を4時間と決めている保険医療の4時間の基準はいったい何なのか、大きな疑問符が浮かんでしまう。

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