すぐに退院ですよ

救急車で大病院に担ぎ込まれて、あれやこれや検査を受けた。(その話はこちら⇒)

そして、一連の検査が済んだその日の透析は、なかなか苦痛だった。

右腕に点滴の針と血圧計、胸に心電図、左腕に透析の針と、がんじがらめで寝返りもうてず、ただ上向きに寝ているだけの苦痛の4時間だった。

夜8時近くになってやっと病室に入る。家内は帰ったあとだった。面会禁止中で長居は許されないのだろう。それでもベッド廻りは家内がすっかり整えてくれてある。ありがたい。気遣いが胸を打つ。それにしても、またしても家内に負担をかける…もうどうしようもなく…情けなく…申し訳ない…

何も食べずに点滴だけで2日過ごす。お腹が空くような気もして何かを口にしたい衝動にかられる。

水分は何時にどれだけ飲んだか記録するように言われる。そう言われると必要以上に節制するわけで…無性に水が飲みたい。

熱もなくお腹が痛いわけでもなく、体がだるいわけでもフラフラするわけでもない。

幸い窓際のベッドだったので、ただ横になって外を眺めていたりする。

もちろん、読む本は何冊も持ってきてもらってある。

別に何か特別な用事があるわけでもなく、コロナ禍で外出もままならないのだから、病院で寝ているのも家で所在なくしているのも大して変わらんか、とか思ったり…

でも、この部屋は2200円/日も差額の支払いが発生する部屋なので、そんな呑気なことも言ってられないか、家に居れば1日2200円だなんて大金どころかほとんど使わないんだから…

コロナ禍で病床もままならないのか、有無を言わせず差額の部屋に入れられている。

3日めに点滴がはずされておかゆが食べられるようになる。

「先生、珈琲を飲んでもいいですか?」
「う~ん…」
「ジュースなんかはどうですか?」
「もうすぐ退院できますから…」
「あ、そうですか!」

な~んだ、良かったぁ。
来週前半には退院できるでしょうとのこと。ってことは、あと4~5日ってとこかな、良かったぁ。

で、結局のところ、大腸カメラはやらなくて良いのか、何が原因であんなに血便が出たのか、肝心なことを聞き漏らしてしまった…

珈琲のことなんか聞いてる場合じゃなかった…

(つづく)

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