貧血のため輸血する

貧血状態が続いており、それは腎性貧血だろうと消化器内科の先生の所見。その所見が透析クリニック側に正式に伝わっているのかどうか判らないが、透析時に輸血をする。

通常の透析は夜の部(17:00~)に通っているが、輸血は昼の部(9:00~)で行うとのこと。いつものことだが、夜の部の方がスタッフの数が少なく、何かあった時に何もできないからという理由。昼に予定があるわけでもなく、特に異議を唱える理由も無いので快諾して、朝からクリニックへ向かう。

9:00 透析開始と同時に、まずは血液検査。
ヘモグロビンの値に改善はみられないか、カリウムの値が高くないか。

ヘモグロビンの値に改善がみられれば輸血の必要はなく、カリウムの値が高いと輸血は見合わせだという。輸血自体がカリウムの値を上げるものらしい。

ヘモグロビン:7.1…… 通常、7を切ったら輸血は必至だそうだ。
カリウム:3.8…… かなり食べ物を意識してきた成果だ。

予定通り輸血を行うこととなり、10:00過ぎに輸血開始。

といっても、想像するところ、透析の返血の管に血液を流し込むだけなんだろうけど。二人三人と看護婦さんがやってきて、あーだこーだと始まった。

「始まりましたからね、2時間くらいね」
「はい、ありがとう」

始まってからも二人ほどベッドサイドに残り、透析の機械やらパソコンやら覗き込みながら何やらぼそぼそと。

30分おきに血圧を測りながら、その都度、
「大丈夫?変化ない?」
「はい」特に異変は感じないけど、聞かれると意識してしまう……。

11:00にお弁当が来たので、いつも同様、持ち込んだ梅干とたくわんもお供にお昼ご飯とする。

先生が回診してみえて、
「調子はどうですか?」
「変わりありません」いつものやり取りを澄ます。

12:00過ぎに輸血が終わり、残り2時間、いつも通りの透析が進む。

14:00 異変はなにもおこらず無事に輸血も透析も終えた。が、

「輸血後2時間くらいは異変がおこることもありますから…」
「あ、そうですか…」もう少し休んでから帰るのかな?
「異変があったら総合病院へ行ってください」
「え?自分で行くの?」そんなバカな…
「こちらでは何もできませんから」でた!まただよ。

何もできないってこのクリニックの得意な宣言だけど、それは医療機関としてどうなんだ!新型コロナワクチンの注射はやってくれないのか尋ねた時も、何かあったら何もできないからやらないと当然のように宣った。開業医でもワクチン注射しているのに……

「自分で行くの?」もう一度聞いた。

主治医としての責務というか、透析患者を一生預かる医療機関としての役割というかプライドというか……。せめて、「すぐに連絡ください、場合によっては総合病院を手配しますから」くらい言って安心させてよ……。

「こちらに連絡くれてもいいですけど…」
「わかりました」もういいよ…

そんなことがあって、帰宅してからもしばらく最大限に警戒して過ごした。

それでも、輸血の効果はすぐに現れた。
例えば、急いで着替えをしたりバタバタすると、すぐに息切れしてしばらくじっと休まざるを得なかったのが、その程度では息切れしなくなった。

ただ、それ以上の動きを試してみるのは恐くてできないが、まずは普通の日常生活を息切れすることなく休むことなく送れそうなのはありがたい。

これで1日おいてヘモグロビンの値が改善してれば良しであるし、イマイチならもう一度輸血をすることになるのかな。

1日も早く、体に不安を抱えることなく過ごせるようになりたい。

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