祇園祭の宵山と山鉾巡行の中継をBS・NHKで見た。
3年ぶりということで、祭りに携わる人たちの胸に秘めたる思い、高ぶる気持ちが、TV画面からもうかがえるように思った。
学生時代を大阪で過ごしながら、京都の葵祭・祇園祭・時代祭を1度も見に行かなかったことはまったくもって不覚というか不徳のいたすところで…。
それから歳を重ね、50歳代後半になって初めて祇園祭の宵山を見に行ったが、何の下調べもせずに出掛けてしまい、まったくもって不覚というか不徳のいたすところで…。
ただただその暑さ・観光客の多さにうんざりした。が、それでも山鉾の荘厳さには圧倒された。
今回もただぼや~っとTVを眺めていただけの不覚不徳…だが、祇園祭・京都の歴史度・文化度の高さ深さ広さにはいたく感心させられた…
最も心に響いたのは、祇園祭は、都に水害や疫病といった災いを引き起こす怨霊を集めて鎮めるためのものだということ。
なんだ、そうなんだ、そういうことか。疫病退散の祭が多いことは承知しているが、祇園祭ほど歴史文化に裏打ちされた祭は、今こそ中止なんかしてちゃダメなんじゃないか。
都に限らず、日本中のいやこの地球上のすべての怨霊を集めて鎮めてもらわなくちゃ。
政治が何もできないのなら、大真面目に「疫病退散」のお祭を、国をあげて執り行う時じゃないのか、神頼みに心を揃えてもいいじゃないか。
疫病退散、世界平和、思いを馳せた。