落ち芋拾い

さつま芋の収穫の時節。お芋農家の収穫後の畑に残された市場価値の無いお芋を分けてもらった。

それは、小さかったり傷だったり成りが悪かったりするものだが、紅はるかという品種に変わりはなく、味もかわらない。

良さそうなものを選って、ツルを切って、泥を多少落として、せっせと拾っていく。

広~いお芋畑で、しゃがんでは拾い、しゃがんでは拾い…

これを畑に放っておくと、黙って拾って行って(つまり盗みだね)良心市のようなところへ売りに行く輩がいるそうで……世の中にはまったくたくましく悪い奴が居るもんだ。

そんな奴らに少しも残してなるもんか、それに残すなんてもったいないしと、勢い込んで拾い始めたものの、日頃の運動不足がたたり、まだまだ良さそうなお芋はあるのに、一時間もするともうへとへとで…

まぁ、消費しきれないほどの量は拾ったしと、無念ながらも大満足で終了とした。

お芋農家では、この後、芋ごと畑を耕運機で打って(耕して)しまうそうだ。

家に帰り、まずは少しふかしてみる。年のせいか、もう沢山は食べられず、おやつにひとつふたつ丁度よい大きさだ。採ったばかりだから少し甘みが薄いが充分に美味しい。少し貯蔵して、冷たい風が吹いてきたら干し芋にしよう。

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