左目の白内障の手術を受けることになった。
4年前、右目の白内障の手術を受けた(その話はこちら⇒)。
その際、左目も一年以内に手術が必要になるだろうと先生に言われていた。が、もうその先生は懲り懲りだったので、近くの眼科医に通い始めていたところ、半年ほど前から左目が霞み始めて…、いよいよだな…、覚悟を決めた。
「右目の手術は何か手こずった?」
「はい、レンズが入らず、やり直して縫い付けています」
「そうかぁ…、左目もそうならないとは言えないね…」
「いや、目が動いたから…とかおっしゃってましたけど…」
「それでも、何があったかは分からないので、ひょっとして体質的にレンズが入りづらいとかだとしたら、縫い付ける技術はこちらには無いので…」
手術してはあげたいけど、万が一のことを想定して、大病院で手術してもらうことにしましょうと先生はおっしゃる。大病院に通うのは時間もかかるし面倒ではあるが、それはまことに信頼に足る判断だと思われ、先生の指示通りにする。
「今度も、S病院にしますか?」
「いやです!」おっと、語気が強くなってしまった…。
「では、医大にしますか」
「お願いします」
医大にアポイントを取ってもらい、家内の付き添いで出掛ける。医大は知り合いのお見舞いに来たことはあるが、自分がかかるのは初めてだ。さすがに眼科だけで診察室が6つもある。
呼ばれたのは若い先生だった。診察具合も丁寧そうで、話もテキパキと進み安心した。つい、S病院の最悪の言動の先生が思い起こされ警戒したりしていたが、雲泥の差で…、ホッと胸を撫でおろした。
白内障の手術はどこも混んでいて、2ヶ月3ヶ月待たされるのは当たり前のように聞いていたが、
「なるべく早い方が良さそうですね」
「はい、霞んじゃってますので…」
「では、再来週の…」
ということで、手術日程もあっさり決まった。
往生際悪く、目が霞み始めても覚悟を決めかねていたが、いよいよだ。
(つづく)