ドライウェイトが正しくない?

「今日の体調はどう?」
「問題ないと思うけど…」
「この前は血圧落ちちゃったけど、おうちでなんともなかった?」
「特に変わりはなかったよ」
前回の終了間際に血圧が落ちてしまったこと(その話はこちら⇒)を気遣ってくれる。

通常通りの透析が始まった。
夕食が済んで先生の回診も済んだ19:00頃、よくあることだが眠ってしまった。

「血圧測ります~」
「あ、寝ちゃってた…お願いします…」
「あら?100切っちゃった…、89よ、大丈夫?」
「大丈夫だよ、眠っちゃったからかな…」
「様子みましょうか…30分後にもう一度ね」

眠らないようにテレビ見て30分を過ごす。が、30分後(8:00)も100を切ったまま…。ただ気分が悪いわけでもなく顔色も悪くないとのこと。ベッドの頭を下げて足を上げて血液温度を1度下げて、また30分様子を見る。

しかし、血圧は上がってこない…。ただ気分は悪くない。
「10分くらい除水を止めてみましょうか」
「はい」

今度はちょっとだけ血圧は上がった。が、100は切ったまま。
「除水を200g減らしてみていい?」
「はい、お願いします」
「ドライがキツイのかもしれないね」
「500gプラスになっちゃったもんね」
「ホルモンも調べてみる?先生に相談してみるね」
「お願いします」

看護師さんは、このところ取り組んできたドライウェイトの変更(その話はこちら⇒)に疑問を持ち始めたようだ。心エコー・心電図に続いてホルモンを調べてみようとのこと。

500gの減量と先生から告げられた時、その500が正しかったかどうか、どうやって評価するのか怪しく疑問に思ったけど、ホルモンを調べてくれるとのことで、その疑問が晴れた。

除水を減らしたことでさらに血圧は上がってきて100を超えた。

「あと30分で終わりだけど除水止めちゃっていい?」
「残りは?」
「300gになっちゃうけど…」
「いいね、そのくらい挽回効くね」
「じゃ、除水止めて透析だけ続けるね」
「はい」

所定の5時間が過ぎ透析終了。透析器の中に巡回している血液を体に全部戻して血圧を測ると、112まで上がった。もう大丈夫。

気持ち悪くなることなく済んだが、結果300g程度のことで血圧が下がったままになってしまうなんて、人間の体はとても繊細なバランスの上に成り立っているんだと感心してしまった。

さて、ホルモン検査はどうでるのか、楽しみだ。

つづく

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