災害に備える

元旦早々、能登半島を襲った地震から一ヶ月。報道は能登の様子を毎日伝えている。そして、やっと私の通うクリニックにも動きがあった。

私の通うクリニックからは能登災害の後も何のアナウンスも無く、疑問がくすぶっていたので(その話はこちら⇒)、これを機に、災害への備えを見直し、患者にもスタッフにも全員に徹底し、訓練もぜひやって欲しいと申し入れた。

すると、責任者らしき男性がベッドサイドにやってきて、提案のお礼とか言いながら、言い訳めいた話をしていった。話ぶりから、この人自体が東北の震災の後にクリニックが取った措置を承知していない様子だった…。

そして、一枚のプリントが配られた。

「読んでおいてください」と渡されただけで説明があるわけでもない…。

プリントの内容にも、扱いにも、ダメ出しはいくつもあるのだが、まぁ動きがあっただけヨシと思い、何も言わずに受け取った。

しばらくして、定期巡回してきた看護師が、
「訓練も一回だけでしたっけ…」と話しかけてきた。
ベテラン看護師なので、東北震災の後に一回だけやったプリント内容の訓練の経験がある。
「そうだね、もう訓練受けてない人の方が多いんじゃない?」
「昼の部はやってるんだけどね、夜はなかなか…」
夜の部はスタッフの手が足りないと何かにつけ言い訳が出る…。
「だけど、命に係わることじゃんね、僕らもスタッフも」
「そうよね」
スタッフは交代制で昼の部にも回るから、その時に訓練を受けているのかもしれないけど…。だけど、能登地震の揺れの際、何もできなかったわけだから訓練の成果はでていない…。

話はそれで終わった。が、

クリニックとしての災害への備えについて、話はここから始まるはずだ。

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