透析歴17年め

2024年9月30日で、透析歴丸16年が過ぎて、17年目に突入する。

16年めの1年は、コロナ禍から抜けて元の暮らしに戻った感の1年だった。が、基礎疾患があるから、高齢者だから、他の透析患者に大迷惑だから、絶対に感染してはならないと気を配り行動を慎んできているうちに、何をするのも面倒になり、自分としては動きが止まってしまったままの1年だった。

それでも、何もしない動かないままでいることからくる心身の衰えの危機感から、いくらなんでもマズいなと、唯一動き出してみたのはライブ活動。ひとりでライブに臨んだり、新しいユニットで遊んでもらったり…。

ギター抱えてライブに出かけていくのはやっぱり面倒だが、出かけてしまえばそこには馴染みの顔ぶれが居てくれて、楽しく笑って過ごすことができる。歌ってしゃべって笑っての刺激は衰えから救われる気がする。

しかし、それもあと何年できるのか…。

自分の気力体力と同時に、ふと、余命のことを考える。

透析になって5年が経過したころ、透析患者の平均余命は9年だと見聞きした(こちら⇒)。52歳で透析を始めた私は61歳で人生おしまいってことだった……。

しかし、68歳になっている今、最近見聞きした透析患者の余命は少し話が違う。日本透析医学会の統計調査では、透析患者は一般の人の半分の余命だという。

50歳だと15年の余命、
60歳だと10年の余命だそうだ。

少し説得力が上がった感じがする。

この説からすると、52歳で透析を始めた私は、余命14年くらいか?
つまり66歳までの寿命……

すでに68歳になってしまっているが……う~ん…。

一日おきに透析に通い、毎回5時間ベッドに縛り付けられて過ごす毎日は、さすがに16年、もう当たり前で何の苦もない。が、一般の人に比べれば週に20時間くらいは自由が少なく、余命は半分しかないと思うと、動きをとめている場合じゃない。

かといって、どうしてもやりたいことも、なにがなんでも欲しいものも、無い。

透析歴17年め、この1年は何が待ち構えているのだろう。

“透析歴17年め” への4件の返信

  1. いつもブログ楽しみに拝見しています
    私の夫も2008年10月1日に当時50歳で透析をスタートし、無事17年目に突入しました
    医療技術の進歩とスタッフの方々のご尽力でここまで人生を送れていると実感します
    それにしてもこやまんさんは相変わらずパワーがあるなぁと感心しています
    奥様のお誕生日をディズニーで過ごされ、また武道館でのライブにも参戦されたとのこと
    透析日を上手に調整され臨時透析も手配され、楽しい思い出を作られ本当によかったですね
    私達夫婦も旅行好きで、夫の月水金の透析日の金を土に変更してもらい、木金の中二日で札幌、金沢、大阪、広島、大分など弾丸ツアーに行ってきましたが、それもコロナ禍でずっと休止状態
    そろそろ我が家も解禁して、遠出をしたいなと思っていたところで、まさに背中を押していただけたような気分です
    季節の変わり目、どうぞご自愛の上、ますますのご活躍を♪
    (長分コメントで失礼しました)

    1. BBさん、こんにちは、しばらくです。
      コメントをありがとうございます、うれしいです。

      >医療技術の進歩とスタッフの方々のご尽力で…

      確かにその通りですね。通い慣れたクリニックに小さな不満を抱いてはぐちぐち文句を並べたりしてしまっている自分にハッとしました。生きる姿勢として、まず感謝が先ですよね。

      コロナが生活のリズムを狂わせましたよね。いや、コロナのせいにして怠惰な自分を正当化しただけなのかもしれません…。コロナだから動いちゃいけない→動かなくてもいいって。この一年、動かないズルい自分に慣れきっちゃっていました…。そして、心身の衰えに危機感を感じました。動かなくちゃね。

      BBさんも旦那さんと旅行行きましょうよ。そして、ボクも旦那さんも元気に生きて、透析患者の平均余名を引き延ばしてやりましょうよ。

      また遊びに寄ってくださいね。

  2. こやまんさん

    こんばんは、ブログはちょいちょい拝見しているのですが、大変ご無沙汰コメントです。

    昨春末期腎不全と言われ1年半、こやまんさんに励まされ、まだまだ保存期で粘っています。
    が、eGFRも9になってしまい、いよいよ腹膜透析の手術かなというところまできてしまいました。
    こやまんさんと同年くらいで透析導入する者としては17年目突入というのはまさに希望の光です!
    透析、と言われた時はあと10年くらいしか生きれないのか、と絶望したものですが、こやまんさんに勇気と希望をもらい今も頑張ってあがいています。笑
    こやまんさんもまだまだ希望の光として道を照らしていただけますよう切に願っています。

    1. キャプテンさん、ご無沙汰です。

      透析前、悔いなく存分にもがけているようですね?

      それでも、引導は信頼のおける医師に渡してもらってくださいね。死ぬまで命を預けられる医師・医療機関に巡り会えるといいのですが…。

      僕は、家から近い、夜間透析をやっている、個人医院じゃない、という程度の判断基準で現在のクリニックを選んでしまいました。幸いにして大きな不便・失敗は無いのですが(小さな不満・文句はいくつもありますが…)、大事なのはそこじゃないなぁと後から思った次第です。

      僕がキャプテンさんの希望の光になるとは恥ずかしくて思えませんが、そう思ってくれる人が居ると心に命じて、面白可笑しく元気に生きていけるよう努めようと思います。

      コメントありがとうございました、また遊びに寄ってください。

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